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[高校MOM_2]藤枝東高MF齋藤哲(2年)_快勝彩る技術

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[4.18 JFAプリンスリーグ東海1部第2節 磐田東高 1-4 藤枝東高 藤枝総合]

 新生「ふじ色軍団」の中盤で輝きを放ったのが登録167cm、52kgの細身の2年生MFだった。4-4-2システムのセンターハーフとして先発したMF齋藤哲は再三ボールに絡み攻撃の起点に。シンプルにボールを捌く背番号8を中心にパスを繰り出したチームは、完全に磐田東守備陣を翻弄、4-1勝利を遂げた。
 「オマエはとにかくボールを捌け、と言われている。ボクはボールに触らなければ出ている意味がない」という齋藤。他のチームメイトと比べると明らかに細身だが、この日の藤枝東には欠かせない存在だった。セカンドボールへの反応も速く、DF面でも相手のボールの動きを読んでさらりとカットするなどセンスの高さを感じさせた。大石和孝監督は「状況によってテンポを変えられるし、ウチで一番ボールを失わない選手」と信頼を寄せた。
 出身は清水特別指定選手のMF河井陽介(藤枝東高→慶應義塾大)と同じく、藤枝東高の系列チームである藤枝東FC。中学時代から藤枝東のパススタイルを叩き込まれてきた。「藤枝東はすごく強いイメージ。街からも愛されているし、やっている人も格好いいと思っていた」と憧れの高校へ進学してきた。
 その藤枝東はかつて全日本ユース選手権を2度制しているが最近4年間は出場なし。齋藤自身「出たい」と誓う全日本ユース出場のためには3位以内に入らなければならない。レギュラー争い激しい中盤の中、チーム一の技術で常に欠かせない存在となることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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