beacon

勢いの差歴然、福岡U-18が5発快勝(福岡U-18vs大津高)

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.5 JFAプリンスリーグ九州1部第9節 福岡U-18 5-2 大津高 福岡]

 プリンスリーグ九州1部4位のアビスパ福岡U-18(福岡)はU-18日本代表FW吉原正人の活躍などで5位・大津高(熊本)に5-2で勝利。3位へ浮上した。

 前日4日の試合で大津が受けたショックは相当に大きかった。高円宮杯出場圏内の2位にあと一歩の3位につけていた大津は、4位の大分U-18相手に前半3点を先取。試合前には、2位・東海大五高(福岡)が佐賀東高(佐賀)と引き分けていたこともあり、2位浮上の権利はほぼ大津の手中にあった。しかし、前半終盤から一気にチームは崩れ、まさかの逆転負けを喫してしまった。
 このショックはとてつもなく大きかった。そこからインターバルなく迎えた福岡U-18との一戦。福岡U-18は前日に長崎日大高(長崎)に5-2で大勝し、4位に浮上するなど、勢いは十分だった。

 試合はこの両チームの状況の差がそのままスコアとなって表れた。福岡U-18はU-18日本代表の長身FW吉原正人を1トップに置き、彼が前線で起点となって、立ち上がりから攻勢を仕掛ける。12分に先制すると、一気に試合の主導権は福岡U-18の元に。大津は福岡U-18と同様に、前線にU-18日本代表候補の長身FW松本大輝を置き、そこから岩崎司藤崎裕太澤田崇の2列目が果敢にドリブルで仕掛けるサッカーを展開するが、この日はいつもの前線への勢いは感じられなかった。それどころか追加点を奪われることを恐れたことで、ズルズルとラインが下がりだし、中盤が間延びしていく。
 これにより福岡U-18は吉原が深い位置でプレーできるようになり、彼がディープストライカーとしてよりゴールに近い位置で起点を作ったことで、2重3重の攻撃が可能となった。25分にはPAぎりぎりでFKを獲得すると、これをDF孫正倫が壁の左を巻くグラウンダーの技ありシュートを決めて、リードを2点に広げた。

 2-0で迎えた後半、福岡U-18の勢いはとどまることを知らず、吉原が深い位置で起点となって、攻撃をリードすると、吉原、牛之濱拓のゴールなどで一気に試合を決定付ける。その後、大津に2点を返されるが、福岡U-18が磐石の試合運びを見せ、5-2で大津に大勝した。

<写真>福岡U-18(グレー)対大津高(熊本)。上位対決は局面で激しい攻防戦が繰り広げられた

(取材・文 安藤隆人)

TOP