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[全日本ユース(U-18)選手権]小野裕&関原ハット!横浜FMユースが圧巻の7発V!!

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[10.12 全日本ユース(U-18)決勝 横浜FMユース 7-1 磐田ユース 埼玉]

 高校年代日本一は横浜F・マリノスユース――。高円宮杯第20回全日本ユース(U-18)選手権は12日、埼玉スタジアム2002で決勝を行い、ともに初優勝を目指す横浜F・マリノスユース(関東3)とジュビロ磐田ユース(東海1)が激突。U-17日本代表MF小野裕二とFW関原凌河の2選手がハットトリックを達成するなど7得点を奪った横浜FMユースが7-1で勝ち、初優勝を遂げた。

 前半で試合を決めた。ともに延長・PK戦までもつれ込んだ準決勝を勝ち抜いてきた両チームの対戦だったが、試合は序盤から横浜FMが主導権を握る。球際に強い守りで相手を封じ、攻撃面ではショートパスとCB中田航平主将らからの正確なフィードを上手く使い分けて、ボールを簡単に敵陣へと運んでいく。

 そして先制点が生まれたのは6分だった。敵陣左サイドで得たFKをMF天野純が正確なキックでゴール前へ送ると、ファーサイドから飛び込んできた小野裕が打点の高いヘッドでゴールへと突き刺し、リードを奪った。
 さらに横浜FMは直後の9分、相手セットプレーを跳ね返すとすぐさま速攻を展開。MF高橋健哉がプレッシャーを受けながら右サイドのスペースへボールを送ると、タッチラインギリギリでボールを拾った小野裕がハーフウェーラインをわずかに越えた位置からサイドチェンジ。これを左サイドPA付近で受けた関原が切り返しから強烈な右足シュートを叩き込み、2-0とした。

 横浜FMの厳しいプレッシャーの前に思うような攻撃ができない磐田。相手のミスパスを拾ったFW山下純輝が相手ゴールに迫る場面などあったが、なかなかゴールチャンスをつくり出すことができない。逆に横浜FMは前半ロスタイム、高橋が右足ミドルを決めて3-0。大きなリードを得て試合を折り返した。

 後半も攻撃の手を緩めない横浜FMは、11分にも天野の左足ミドルのこぼれ球を拾った関原が右クロス。これを小野裕が再び頭で押し込み4点差とした。
 一方、磐田はMF上村岬主将の強烈な左足ミドル、そして今大会得点ランキング2位のFW海田佳祐がDF2人のマークを受けながら強引にドリブルシュートを放つ。「攻めるしかない」とばかりに前がかりになって相手ゴールを目指した。そして22分、右CKのこぼれ球をMF高山皓旦が押し込み待望の1点を奪った。

 だが、得点差を詰めるためにU-18日本代表候補CB永井鷹也を前線へ上げた磐田はこの後、手薄になった守備陣が崩壊。横浜FMに次々とゴールを破られてしまう。横浜FMは25分、左サイドの関原からのスルーパスで抜け出したU-18日本代表候補SB岡直樹がマークを外してラストパス。これを小野裕が左足を決めてハットトリックを達成した。
 さらに30分、34分には関原が立て続けにゴールを破って7-1。ここまで決定力不足を指摘されてきた横浜FMが、決勝で怒涛のゴールラッシュを見せ、史上初めてクラブユースチームが4強を独占した全日本ユース選手権の頂点に立った。

(取材・文 吉田太郎)

高校サッカー・全日本ユース2009

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