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[全日本ユース(U-18)選手権]磐田ユース、堅守崩れ悪夢の7失点

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[10.12 全日本ユース(U-18)決勝 横浜FMユース 7-1 磐田ユース 埼玉]

 準決勝までの6試合で4失点だった堅守が崩れ、決勝で1-7の大敗。磐田ユースの吉田光範監督は「現実として、監督として受け止めないといけない」と試合後の監督会見を切り出した。

 後半ロスタイムのゴールで同点に追いつき、PK戦7人目にまでもつれ込んだ広島ユースとの準決勝の疲労か、立ち上がりから横浜FMユースの圧力に圧倒されてしまった。MF上村岬主将が「落ち着いて対応できなかった」と悔やみ、「積極的な姿勢が出せなかった」と指揮官が残念がった前半10分までに2失点。そして、チームが持ち直してきた前半ロスタイムに喫した失点でチームはまた勝利から遠のいた。

 後半は上村主将が積極的にミドルシュートを放ち、エースのFW海田佳祐がDF2人をかわしてのドリブルシュートを放つなど攻撃的に試合を進め、0-4の23分には右CKからMF高山皓旦が意地のゴール。一気に点差を詰めようと、磐田ユースはU-18日本代表候補CB永井鷹也を前線に配置するパワープレーを仕掛けたが、逆に手薄となった守備陣が失点を重ね6点差の大敗を喫してしまった。

 大学受験を取り止めて準決勝に出場したエース・海田の思いに応えるために全員で日本一を目指した磐田ユースだったが、あと1勝はあまりにも遠かった。それでもダークホース的な存在から関東王者・F東京U-18、中国1位の広島ユースなど強豪を連破して決勝進出。指揮官は「緊張感ある中で7試合できた。これはいい経験になる」。悔しい準優勝だったが、激戦を勝ち抜いた決勝までの経験を将来の糧とする。

(取材・文 吉田太郎)
高校サッカー・全日本ユース2009

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