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国士大快勝、インカレ出場へ向けエンジンかかる(国士舘大vs法政大)

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関東大学サッカーリーグ「アナウンス室からの試合レポート」vol.3

[10.25 関東大学サッカー1部第18節 国士舘大 2-0 法政大 麻溝]

 第83回関東大学サッカーリーグ戦1部第18節、相模原麻溝会場で行われた7位・国士舘大対9位・法政大の試合は2-0で国士大が勝利をおさめた。この結果、国士大が勝ち点を4位・慶應義塾大と同じ27に上げ、インカレ出場枠(4位以内)争いは熾烈を極める形となった。

 2連勝中の国士舘大は立ち上がりの前半3分、MF柏好文(韮崎高=4年)が左CKを蹴ると、MF先崎勝也(静岡学園高=4年)がボールに上手く合わせ、ヘディングで早々と先制点を挙げる。

 しかし、残留争いのかかる法政大はここで粘りをみせる。MF永露大輔(F東京U-18=4年)を起点に国士大ゴールへ攻め込むと、国士大GK内藤圭佑(広島広陵高=4年)がPA内で相手選手を倒し、法大はPKを獲得した。キッカーは法大主将、富井英司(横浜FMユース=4年)。同点とする最大のチャンスだったものの、GK内藤のファインセーブで決定機を逃してしまった。だが、なおも前半は法大ペースで法大のMF小檜宏晃(成立学園高=2年)に代わって入った1年生FW濱中祐輔(国見高)がプレスの甘くなったところを見計らいドリブル突破でチャンスを作るなど、いい形の攻撃を展開する。

 法大のボール支配を止められないまま前半を1-0で終えた国士大は、ハーフタイムに細田監督から「プレスとセカンドを厳しく」という指示があったのか、後半は法大に攻撃をさせまいと前線から積極的にFW伊東俊(青森山田高=4年)がプレスをかけ、カウンター攻撃を仕掛ける。だが、再三のチャンスも、法大はユニバーシアード日本代表選出経験のあるGK若田和樹(弥栄西高=4年)が立ちはだかり、ゴールを割らせない。懸命の守備を見せる法大だが、攻撃するもゴール前で足踏みをしてしまい、なかなかリズムを作れず逆に国士大のカウンターにあう悪循環に陥ってしまった。

 そして後半ロスタイム、法大が前掛かりになったところを国士大MF柏が俊足を活かしたドリブル突破でフリーになると、GK若田との1対1を制し、ダメ押しの2点目を決め、国士大はインカレに繋がる勝ち点3をものにした。その一方で、法大は順位を2つ下げ11位に転落し、降格圏内に飲み込まれた。


試合後の監督・選手コメント
<国士大>
●細田三二監督
「勝ち点が27にできて良かった。残り4試合は厳しいチームを残しているが、上は上同士で潰し合いをしてくれるだろうから今日の勝ち点は大きかった。開幕戦で屈辱的な負け方をしてしまったのでその借りを返さなければならない」

●FW伊東俊選手
「上位のチームが負けていて、国士大が勝てば並ぶという状況だったのでみんな気持ちが入っていて良い試合だった。インカレもだいぶ見えてきて、今年はまだタイトルを取っていないのでインカレを目指して次節も臨んでいきます」

<法政大>
●照井博康監督
「チャンスを決められなかったことが一番の敗因。こっちが先手でやっていないから、体力的なところにも支障が出てしまう。次も今までやってきたことを落ち着いてやっていきたい」

●MF永露大輔選手
「先に失点しまって、法大は残留争いをしているので一試合一試合勝ち点3を取るしかないので、後の4試合は切り替えてやっていきます。専大も慶大に勝ってのっていると思うので、必死に一週間準備をして専大との試合に臨みたいです」

(取材・文)
関東大学サッカー後援会
樋口はるか

この企画は関東大学サッカーリーグ各試合のアナウンスを担当されている関東大学サッカー後援会のご協力により、アナウンス室から見た試合風景をマッチレポとして、随時掲載させて頂きます

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