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[高校MOM103]武相DF秋山拓(3年)_最終ラインの険しい壁はCB転向4ヵ月

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 全国高校サッカー選手権神奈川県大会準決勝 武相 2-1 日大藤沢 平塚]
 
 武相初の決勝進出のヒーローは4戦連発のFW三堀宰(3年)だったが、最終ラインで気を吐いた182cmのCB秋山拓(3年)の奮闘も見逃すことはできない。本来はパワーと精度のある左足を操る中盤の軸だが、8強で敗退した県総体後にCBへ転向。この日は183cmの大型FW浜野航裕やFW斉藤瑞樹(ともに3年)ら攻撃陣にタレントを揃える日大藤沢の前に大きな壁となって立ちはだかった。

 前半10分にDFのミスから失点。リズムを崩しかねない状況だったが、「慌てないようにみんなに声をかけるようにした」という秋山拓は後方からの声でチームを落ち着かせ、「ファーストコンタクトを強くいこうと決めていた」という対人での厳しい守りでその後相手攻撃陣を封じ込んだ。

 そしてセットプレーのキッカーも担う背番号8は36分に右FKからポスト直撃のシュートを放つなど、相手の脅威に。三堀の決勝点も秋山拓の左足FKがGKの好守によって弾かれたボールをつないだものだった。

 攻守にインパクトのあるプレーを披露したCBは優勝へのキーマン。初の決勝進出で相手は全国準Vにも輝いたことのある桐光学園だが、本人に怯むつもりはない。「目標は全国。決勝も強い気持ちをもって勝ちたい」と全国進出を宣言した。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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