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[高校選手権]気温差32度の南北対決、旭川実・串橋「半袖のチームには負けたくない」

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 日本最北の北海道代表と最南端に位置する沖縄県代表が12月31日の1回戦で激突することになった。9年ぶり2回目の出場の旭川実と初出場の南風原(はえばる)。気温差32度の“南北対決”は激戦必至だ。

 11月にして気温が氷点下4~5度という旭川はすでに雪が5~10cmほど積もっており、グラウンドにできた水たまりも凍るほどの寒さだという。旭川実のMF串橋剛志主将は「外では練習できないぐらい寒いときもある。室内に人工芝のピッチはあるけど、狭いので廊下や体育館で練習することが多い。グラウンドでサッカーできない分、そこは沖縄のチームの方が有利」と認める。

 沖縄本島南部に位置する南風原町は今でも気温27度ほどだという。旭川とは実に約32度の気温差があることになる。組み合わせ抽選が終わると、旭川実の串橋と南風原のDF砂川朝光主将が言葉を交わす場面もあった。砂川によると「旭川は雪が降っているのかとか、沖縄の気温の話。まだ泳げるとか、半袖を着ているとか」と、やはり気候の違いが話題になったという。

 注目の南北対決だが、両者の姿勢は対照的だった。砂川は「意識していない。一戦一戦大事に戦いたい」と淡々と話したが、串橋は「半袖で練習しているチームには負けたくない。そういう不利を跳ね返したい」と対抗心を燃やしていた。

<写真>握手を交わす旭川実・串橋主将(左)と南風原・砂川主将
(取材・文 西山紘平)

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