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[高校選手権]過去5年で4強以上4回の“王国”代表・神村学園は愛知代表と対戦に

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 04年度優勝、05年度準優勝の鹿児島実、06年度4強の神村学園、そして昨年度準優勝の鹿児島城西。47都道府県のうち、近年、最も全国高校選手権で結果を残してきている“西のサッカー王国”鹿児島県の代表校・神村学園の対戦相手は、12月5日に決勝が行われる愛知県代表(現在勝ち残っているのは東海学園、東邦、中京大中京、名東の4校)に決まった。FW大山直哉主将(3年)は「相手が決まっていた方がよかった」と残念そうな表情を見せたが、すぐに切り替えて1月2日の初戦までじっくりと準備を進めていくことを誓っていた。

 鹿児島県大会は5試合で39得点1失点。準決勝、決勝でそれぞれ4ゴールをマークするなど圧倒的な強さを発揮した。特に高校2年からチームに加入したという韓国からの留学生FW黄順旻(3年)は個人技と得点力を兼ね備え、年代別の韓国代表にも選出されていたという逸材。また2トップを組むことが多い大山主将もフィジカルの強さを生かしたポストプレーと高い得点力を持つ。強力な前線の存在だけでなく、攻守の切り替えの早さ、運動量でも相手を上回ってきた。好成績を残してきた近年の鹿児島県代表たち同様に神村学園も大会の主役候補だ。大山は「レベルの高い鹿児島県で結果を残した自信がある」と胸を張る。
 
 総体に続いて鹿児島制覇を果たした。だが、全く満足はしていない。新チーム始動時には「全国3冠を獲るという目標があった」(大山主将)。だが、全国総体は3回戦で優勝した前橋育英の前に屈し、全日本ユース選手権は出場権を獲得することもできなかった。今大会は日本一を獲る最後のチャンス。大山主将は「(全国4強だった)3年前の先輩たち、そして昨年の城西を超えたい」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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