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[高校選手権]復活期す国見は恩師のために勝利誓う北越と激突

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 3年ぶりに全国高校選手権復帰を果たした優勝6回の名門・国見(長崎)は、選手宣誓を務めることに決まり一躍注目を集めたDF神田貢主将とヴィッセル神戸入りが内定しているFW有田光希ら擁する北越(新潟)と対戦することが決まった。

 輝かしい歴史を持つ国見だが現3年生にとって選手権は初出場。MF野地諒平主将(3年)は「今年は何としても出たい気持ちを持っていた」。長崎県大会準決勝では諫早商に延長戦の末、勝利。スタッフからは「1回死んだチームだから失うものは何もない」というメッセージを受けた。その言葉を胸に臨んだ鎮西学院との県大会決勝は6-0で大勝。3年ぶりの選手権だが、実力の高さは間違いない。これまでの対外試合でも手ごたえを感じているというだけに自信を持って全国に臨む。

 一方の北越は嵯峨谷通監督が監督として今年最終年となる。それだけに神田主将は「嵯峨谷先生のために自分たちが形として表せるものは勝利しかない。ひとつでも多くプレゼントしたい」と意欲。そして対戦相手が高校サッカー界を代表する名門校ということで「国見は昔から強豪で、サッカーをしている人で知らない人はいない。勝って監督にも喜んでもらいたい」。攻撃力と県大会決勝で後半ロスタイムに追いついた“あきらめない心”で強豪撃破を狙う。

 注目の対決は12月31日(駒沢)。2回戦進出の権利を掴むのは名門復活を懸けて全国に臨む九州の雄か、それとも恩師のために勝利を誓う北信越の強豪か、果たして?

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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