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[大学選手権]3-0からあわや…鹿屋体育大は冷や汗発進

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[12.19 全日本大学選手権1回戦 鹿屋体育大4-2浜松大 平塚]

 第58回全日本大学サッカー選手権の1回戦が19日、行われ、鹿屋体育大(九州2)は浜松大(東海1)に4-2で勝ち、23日の準々決勝・明治大戦に駒を進めた。

 鹿屋体育大は前半5分にオウンゴールで先制すると、後半8分にDF與那嶺偉(4年)、同26分にFW中筋誠(4年)が追加点を奪い、3-0とリードした。浜松大も粘りを見せ、後半29分にDF志摩竜弥(4年)、同35分にMF安間ム月(3年)のゴールで1点差に追い上げたが、後半ロスタイムに中筋が2点目を決め、4-2で振り切った。

 4-4-2の鹿屋体育大は右サイドのMF桃井宏和(1年)がキレ味鋭いドリブルで相手を揺さぶる。左サイドのMF多田高行(3年)も抜群のスピードで翻弄するなど両サイドからチャンスをうかがった。

 前半6分、MF赤尾公(4年)のFKがDF山田友貴(4年)のオウンゴールを誘って先制。幸先良くリードを奪った。前半31分には桃井のパスを受けた岡田がPA内まで切れ込み、積極的にシュートを放った。

 なかなかリズムをつかめない浜松大だったが、後半36分にMF入江翔太(4年)、同37分にはDF石垣勝矢(4年)が決定機を迎える。しかし、GK井上亮太(1年)が好セーブを見せ、ゴールを許さなかった。

 1-0とリードして折り返した後半8分、鹿屋体育大はセットプレーのチャンスを生かす。赤尾の左CKから與那嶺が豪快なヘディングシュートを叩き込み、2-0。さらに同26分、多田の左クロスに中筋が頭で合わせると、GKの弾いたこぼれ球を再び中筋が押し込み、3-0とリードを広げた。

 これで試合は決まったかと思われたが、中筋が「3-0になって、自分を含めて気が緩んでしまった」と振り返るように、開き直った浜松大の猛反撃を受ける。

 後半29分、志摩が鮮やかな直接FKを叩き込み、1点を返すと、同35分には石垣のパスを受けた安間が右足でゴール左隅に流し込む。一気に1点差に迫った浜松大はセンターバックの石垣も前線に残ってパワープレーを仕掛け、同点ゴールを目指した。

 クリアするだけで精一杯となった鹿屋体育大はセカンドボールも拾えず、防戦一方となったが、浜松大の猛攻に粘り強く耐え続けると、後半ロスタイムにMF山崎侑輝(1年)の右クロスから中筋が右足でゴールネットを揺らし、勝負あり。冷や汗をかきながらも、最後はエースが決定力を見せ、準々決勝進出を決めた。

<写真>後半8分、セットプレーから2点目を決めた鹿屋体育大DF與那嶺偉(左)がガッツポーズ

(取材・文 西山紘平)

特設:大学選手権09

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