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[総体]高校生を代表するボランチ、前橋育英MF鈴木は「勝利のために貢献できる選手であること」にこだわる

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[6.15 全国高校総体群馬県予選準々決勝 前橋育英高 1-0 前橋商高 高崎総合]

 前橋育英高のエースナンバー14番を背負うMFは攻守両面で存在感を放っていた。昨年のU-17W杯日本代表で、今年U-18日本代表に選出されているMF鈴木徳真主将(3年)はJクラブが熱い視線を注ぐ存在。高校生を代表する実力派のボランチだ。特に守備時の読みの深さ、ボール奪取力が際立つが、この日は相手が守備に人数をかける中でわずかなパスコースを逃さずにボールを通し、攻撃をサポートし続けた。さすがに相手の分厚い守備の前にパスをカットされるシーンもあったが、守備のズレを見逃さない視点と技術、ミドルレンジから放つ強烈なシュートを放つなど、相手の脅威であり続けた。

 自分がやるべきことを整理している。いいプレーをしようとか、目立つプレーをしようという思いは頭の中に全くなく、とにかくチームが勝利することに全ての力をつぎ込んでいる。「自分のことは何も考えていない。勝利のためにチームを引っ張ること。自分はチームのために走って、守って、前線にボールを配球して、勝利のために貢献できる選手であること。勝利が大切」。チームが勝つために身体を張って戦い、周りをサポートする。この日もその思いだけで80分間を戦い抜き、1-0の勝利に貢献した。

 注目される立場でも自分のやるべきことを愚直に貫き通すことができる強さ。逆境が訪れた時も落ち着いてチームが勝つためにどうすればよいのかを考え、実行する主将が名門に新たな白星を加え続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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