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[総体]昨年度夏冬全国出場の長崎南山はまさかの大敗、個々が「変わって」選手権で雪辱を

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[6.9 総体長崎県予選準決勝 長崎総合科学大附高 7-0 長崎南山高 百花台運動公園]

 昨年度全国高校総体と全国高校選手権に出場した長崎南山高はまさかの大敗。立ち上がりにミスから失点したことが精神的にも影響したか、その後なかなか立て直すことができない。球際の攻防で長崎総合科学大附高に圧倒され、そのプレッシャーに飲み込まれる形となった。

 前半だけで大量5得点を奪われ、後半はGK飯田智樹(3年)の意地のセーブもあったが、それでも2点を加えられた。結果は0-7。大型CB太田晃輔主将(3年)をはじめ、FW田川丈真(3年)ら下級生から主軸としてプレーしていた選手が多く、全国高校選手権の先発メンバー6人を残すチームへの期待値は高かったが、村里英樹監督が「今年は気持ちの弱い子が多い」と指摘するチームは劣勢の中で迫力あるプレー、声も少なく、大一番で立て直すことができなかった。

 太田や10番MF大久保亘輝(3年)、左の俊足SB田川瑞己(3年)ら個々のタレントは決して長崎総合科学大附に引けをとるものではない。それだけに、試合後1時間が経過しても会場横で俯き、座り込んでいた選手が多かったチームはどう変わるか。

 村里監督は「今年一番プレッシャー感じた試合だと思う。彼らがどう感じてくれたか。普段からどうやらなければならないのか、感じてくれればいい」。交代出場した下級生たちが思い切ったプレーを見せるなど、わずかだが前向きな部分もあった。だが、主軸たちの奮起が必要なのは間違いない。屈辱的な敗戦から変わって選手権で連覇を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
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