[総体]ユース取材ライター陣が推薦する「総体注目の11傑」vol.1
特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校総体注目の11傑』」
ゲキサカでは7月27日に開幕する夏の高校サッカー日本一決定戦、平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技の注目選手を大特集。「総体注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体注目の11選手を紹介してもらいます。第1回は関西を中心にジュニアから大学生、Jリーグまで精力的に取材する森田将義氏による11名です。
森田将義氏:「多くの選手の進路が決まっている選手権と比べて、全国総体の時点で高校以降が決まっている選手はプロに進む選手などごくわずか。プロからの注目を集める場としてだけでなく、夏で推薦を締め切るチームが多い大学の関係者にアピールするラストチャンスでもあるため、この大会に自らの人生をかけるつもりで挑む3年生は少なくありません。そんな3年生の中から、特に注目して欲しい11人を選考。リベンジを狙う選手、成長を見せつけたい選手など夏にかける想いは様々ですが、彼らだけでなく、最後の夏に挑む姿に注目してもらえばと思います」
以下、森田氏が注目する11名
GK川地颯馬(帝京大可児高)
「186cmの高身長を活かしたハイボールの強さが特長の守護神だが、それだけに頼らず俊敏性やキックにも注力するマルチさが武器。中学時代は全中優勝を経験したが、高校に入ってからは今大会が初めての全国。“3年ぶり”の日本一と共に将来のプロ入りを目指すためのアピールも狙う」
DF澤田拓実(立正大淞南高)
「積極的な攻撃参加と身体を張った守りが光るSB。昨年は数少ない下級生レギュラーとして全国総体4強を経験したが、『全力でやっているつもりだったけど、今になって思えば足りなかった』と振り返るように以降はスタメン落ち。今年こそは悔いを残さないためにも全身全霊で日本一を狙う」
DF薬真寺孝弥(長崎総合科学大附高)
「数多のプロ選手を育ててきた名将・小嶺忠敏監督に『久しぶりに人格のある選手が出てきた』と言わしめる程の統率力を見せる主将。奪ってから素早く前線に繰り出すロングキックと機を逃さずに見せる持ち上がりで中盤や、CBの位置から攻撃を作る」
DF杉岡大暉(市立船橋高)
「対人の強さと左足から繰り出す正確なフィードが持ち味のCB。昨年も主力として全国総体の勝ち上がりに貢献したが、決勝で東福岡にPK負けし、『チャンピオンを獲らないと意味がない。そこで獲れるようにしていきたい』とコメント。リベンジに期待したい」
MF藤川虎太朗(東福岡高)
「質の高い動きと戦術眼が武器のMFで、『リーダーシップは誰がとっても良い』と2年生ながらも中心人物の自覚を持って挑んだ昨夏は、決定力の高さを見せつけて得点王に。名実共に中心選手となった今年は史上初となる3連覇を果たせるか注目が集まる」
MF若山修平(静岡学園高)
「巧みなボールタッチと視野の広さが売りのボランチで、主将を務める今年は『自分たちらしさを貫きつつ、勝ちにも拘りたい』と意気込み十分。今大会は準々決勝で東福岡と対戦する可能性があり、『一昨年(度の選手権)のリベンジを狙ってくるはずなので、もう一度勝ちたい』と口にする」
MF住永翔(青森山田高)
「高い守備力が持ち味のアンカー。中学時代に所属した札幌U-15からU-18へと昇格できず、厳しい環境を求めて青森山田へと入学。『昇格させておけば良かったと思わせる位、成長することが恩返しになる』とラストイヤーにかける想いは強い」
MF持井響太(滝川二高)
「切れ味鋭いドリブルと連係による崩しでゴールに迫るMF。勢いに乗った時の怖さは世代でも屈指だが、松岡徹監督が指摘する『運動量が足りない。涼しかったら、スーパーなプレーができるけれど』という課題も。ひと皮剥けた姿を示すためには夏の活躍が必須だ」
FW澤島輝(履正社高)
「3月に行われたフェスティバルで爆発的な突破力を発揮し、多くのJスカウトから高評価を得た快足FW。『自分のせいで負けた。今年こそ結果を残したい』と口にするようにミスからの失点により、8強で涙を飲んだ昨夏のリベンジを狙っている」
FW伊藤龍生(米子北高)
「オフ・ザ・ボールの動きに優れたFW。180cmの身長よりも大きく見せる身体の使い方と動き直しの多さで果敢にゴールに迫る。『一場面だけ見れば凄いけど、連続性が少ない』という城市徳之総監督の評価を変えるためにも広島での大暴れが欠かせない」
FW窪田翔(星稜高)
「身体能力の高さが光るFW。鋭い動き出しと競り合いの強さを活かした突破からの左足シュートで相手ゴールに襲い掛かる。1年次から出場機会を掴んだが、これまでは全国に出ると出番が減少して活躍できず。初めて主役として挑む全国大会への意気込みは人一倍、強い」
[写真]森田氏が注目する東福岡MF藤川
執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016
ゲキサカでは7月27日に開幕する夏の高校サッカー日本一決定戦、平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技の注目選手を大特集。「総体注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に総体注目の11選手を紹介してもらいます。第1回は関西を中心にジュニアから大学生、Jリーグまで精力的に取材する森田将義氏による11名です。
森田将義氏:「多くの選手の進路が決まっている選手権と比べて、全国総体の時点で高校以降が決まっている選手はプロに進む選手などごくわずか。プロからの注目を集める場としてだけでなく、夏で推薦を締め切るチームが多い大学の関係者にアピールするラストチャンスでもあるため、この大会に自らの人生をかけるつもりで挑む3年生は少なくありません。そんな3年生の中から、特に注目して欲しい11人を選考。リベンジを狙う選手、成長を見せつけたい選手など夏にかける想いは様々ですが、彼らだけでなく、最後の夏に挑む姿に注目してもらえばと思います」
以下、森田氏が注目する11名
GK川地颯馬(帝京大可児高)
「186cmの高身長を活かしたハイボールの強さが特長の守護神だが、それだけに頼らず俊敏性やキックにも注力するマルチさが武器。中学時代は全中優勝を経験したが、高校に入ってからは今大会が初めての全国。“3年ぶり”の日本一と共に将来のプロ入りを目指すためのアピールも狙う」
DF澤田拓実(立正大淞南高)
「積極的な攻撃参加と身体を張った守りが光るSB。昨年は数少ない下級生レギュラーとして全国総体4強を経験したが、『全力でやっているつもりだったけど、今になって思えば足りなかった』と振り返るように以降はスタメン落ち。今年こそは悔いを残さないためにも全身全霊で日本一を狙う」
DF薬真寺孝弥(長崎総合科学大附高)
「数多のプロ選手を育ててきた名将・小嶺忠敏監督に『久しぶりに人格のある選手が出てきた』と言わしめる程の統率力を見せる主将。奪ってから素早く前線に繰り出すロングキックと機を逃さずに見せる持ち上がりで中盤や、CBの位置から攻撃を作る」
DF杉岡大暉(市立船橋高)
「対人の強さと左足から繰り出す正確なフィードが持ち味のCB。昨年も主力として全国総体の勝ち上がりに貢献したが、決勝で東福岡にPK負けし、『チャンピオンを獲らないと意味がない。そこで獲れるようにしていきたい』とコメント。リベンジに期待したい」
MF藤川虎太朗(東福岡高)
「質の高い動きと戦術眼が武器のMFで、『リーダーシップは誰がとっても良い』と2年生ながらも中心人物の自覚を持って挑んだ昨夏は、決定力の高さを見せつけて得点王に。名実共に中心選手となった今年は史上初となる3連覇を果たせるか注目が集まる」
MF若山修平(静岡学園高)
「巧みなボールタッチと視野の広さが売りのボランチで、主将を務める今年は『自分たちらしさを貫きつつ、勝ちにも拘りたい』と意気込み十分。今大会は準々決勝で東福岡と対戦する可能性があり、『一昨年(度の選手権)のリベンジを狙ってくるはずなので、もう一度勝ちたい』と口にする」
MF住永翔(青森山田高)
「高い守備力が持ち味のアンカー。中学時代に所属した札幌U-15からU-18へと昇格できず、厳しい環境を求めて青森山田へと入学。『昇格させておけば良かったと思わせる位、成長することが恩返しになる』とラストイヤーにかける想いは強い」
MF持井響太(滝川二高)
「切れ味鋭いドリブルと連係による崩しでゴールに迫るMF。勢いに乗った時の怖さは世代でも屈指だが、松岡徹監督が指摘する『運動量が足りない。涼しかったら、スーパーなプレーができるけれど』という課題も。ひと皮剥けた姿を示すためには夏の活躍が必須だ」
FW澤島輝(履正社高)
「3月に行われたフェスティバルで爆発的な突破力を発揮し、多くのJスカウトから高評価を得た快足FW。『自分のせいで負けた。今年こそ結果を残したい』と口にするようにミスからの失点により、8強で涙を飲んだ昨夏のリベンジを狙っている」
FW伊藤龍生(米子北高)
「オフ・ザ・ボールの動きに優れたFW。180cmの身長よりも大きく見せる身体の使い方と動き直しの多さで果敢にゴールに迫る。『一場面だけ見れば凄いけど、連続性が少ない』という城市徳之総監督の評価を変えるためにも広島での大暴れが欠かせない」
FW窪田翔(星稜高)
「身体能力の高さが光るFW。鋭い動き出しと競り合いの強さを活かした突破からの左足シュートで相手ゴールに襲い掛かる。1年次から出場機会を掴んだが、これまでは全国に出ると出番が減少して活躍できず。初めて主役として挑む全国大会への意気込みは人一倍、強い」
[写真]森田氏が注目する東福岡MF藤川
執筆者紹介:森田将義(もりた・まさよし)
1985年、京都府生まれ。路頭に迷っていたころに放送作家事務所の社長に拾われ、10代の頃から在阪テレビ局で構成作家、リサーチとして活動を始める。その後、2年間のサラリーマン生活を経て、2012年から本格的にサッカーライターへと転向。主にジュニアから大学までの育成年代を取材する。ゲキサカの他、エル・ゴラッソ、サッカーダイジェストなどに寄稿している。
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016