[MOM2119]駒澤大高DF齋藤我空(2年)_失点は「許されない」。堅守・駒大高の伝統受け継ぐ注目CB
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.20 全国高校総体東京都予選1次予選2回戦 駒澤大高 1-0 日野台高 清瀬内山G]
1点にこだわって守り抜いた。駒澤大高は1-0で迎えた後半に追加点のチャンスを活かせず、苦しい戦いとなったが、DF陣が日野台高の反撃を断ち切って完封勝利。特に国体東京都選抜CB齋藤我空(2年)の守りが光っていた。
この日は日野台のキーマンであるFW高橋幹也(3年)に積極的にアタック。相手の起点を潰すと同時に俊足MF古川竜太郎(3年)の突破を“監視”してカバーし、ゴール前に飛び込んでくる選手との接触プレーも怖れずに身体を張ってブロックした。幅広い守りを見せたCBは経験を活かして駆け引きの面などで余裕のある動きも。そしてピンチになりかけたパスを何度も足に当てるなど、責任感あるプレーでゴールを守り続けた。
こだわっていたのは無失点で勝利することだ。「駒澤はずっとゼロで来ましたし、去年の選手権の予選もずっとゼロで勝ち上がっているということもあったので、守りのチームとしては失点することは許されないと思っているので、ゼロにこだわってやっていきたいと思います」。自分がやるべきことは必ずゴールを守ることだと理解している。
齋藤は昨年、関東大会で1年生ながら主力CBとして優勝に貢献し、大会優秀選手に選出。さらに全国高校選手権ではベスト8進出を経験した。だが、今年は負傷の影響によって長期離脱。2月のシーズン開幕から公式戦の欠場を続けたが、4月の関東大会予選で復帰したDFはチームの中心選手としての自覚を持ってプレーしている。
復帰後のT1(東京都1部)リーグのFCトリプレッタユース戦では1失点したことに涙。「Tリーグの下位のチームにああいう失点をしてしまって、応援してくれている人に対しても申し訳ない」と語るほど、1点にこだわっている。そのDFは「自分はまだ2年生ですけれども学年関係なしに実力とかで引っ張っていきたいと思います」と言い切った。
卒業した先輩たちから学んだことがある。昨年、日本高校選抜のCB佐藤揺大(現明治大)と最終ラインの中央でコンビを組んだ齋藤はDFラインを高く保つことや、後ろからの声がけで前方の選手たちを動かして守る部分などを高めることができたと感じている。
「揺大さんと一緒に組めて1年間試合できたことは自分にとって大きな経験ですし、この経験を無駄にしてしまったら去年の1年間を無駄にしているのと等しいと思うので、去年の国体選ばれた経験とか揺大さんとできた経験を今年に活かしていきたいと思います。(去年は)自分、少しカッとなってしまって相手にやられたりとか、自分たちのペースが悪いとカッとなってしまっていました。そこでも揺大さんは冷静にプレーして自分にも声かけてくださったりしていて。そういうメンタルの部分をこの1年間成長させていければいいと思っています」。
大型チームだった昨年に比べると、今年の力はまだまだ足りないと感じている。だからこそ、ピッチに立っているチームメートやスタンドにいる選手たちと一体となって戦って、その差を埋めていく。自身は先輩たちから学んだことをチームに還元して、試合では毎試合無失点にこだわり、今年も結果を残す。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017
[5.20 全国高校総体東京都予選1次予選2回戦 駒澤大高 1-0 日野台高 清瀬内山G]
1点にこだわって守り抜いた。駒澤大高は1-0で迎えた後半に追加点のチャンスを活かせず、苦しい戦いとなったが、DF陣が日野台高の反撃を断ち切って完封勝利。特に国体東京都選抜CB齋藤我空(2年)の守りが光っていた。
この日は日野台のキーマンであるFW高橋幹也(3年)に積極的にアタック。相手の起点を潰すと同時に俊足MF古川竜太郎(3年)の突破を“監視”してカバーし、ゴール前に飛び込んでくる選手との接触プレーも怖れずに身体を張ってブロックした。幅広い守りを見せたCBは経験を活かして駆け引きの面などで余裕のある動きも。そしてピンチになりかけたパスを何度も足に当てるなど、責任感あるプレーでゴールを守り続けた。
こだわっていたのは無失点で勝利することだ。「駒澤はずっとゼロで来ましたし、去年の選手権の予選もずっとゼロで勝ち上がっているということもあったので、守りのチームとしては失点することは許されないと思っているので、ゼロにこだわってやっていきたいと思います」。自分がやるべきことは必ずゴールを守ることだと理解している。
齋藤は昨年、関東大会で1年生ながら主力CBとして優勝に貢献し、大会優秀選手に選出。さらに全国高校選手権ではベスト8進出を経験した。だが、今年は負傷の影響によって長期離脱。2月のシーズン開幕から公式戦の欠場を続けたが、4月の関東大会予選で復帰したDFはチームの中心選手としての自覚を持ってプレーしている。
復帰後のT1(東京都1部)リーグのFCトリプレッタユース戦では1失点したことに涙。「Tリーグの下位のチームにああいう失点をしてしまって、応援してくれている人に対しても申し訳ない」と語るほど、1点にこだわっている。そのDFは「自分はまだ2年生ですけれども学年関係なしに実力とかで引っ張っていきたいと思います」と言い切った。
卒業した先輩たちから学んだことがある。昨年、日本高校選抜のCB佐藤揺大(現明治大)と最終ラインの中央でコンビを組んだ齋藤はDFラインを高く保つことや、後ろからの声がけで前方の選手たちを動かして守る部分などを高めることができたと感じている。
「揺大さんと一緒に組めて1年間試合できたことは自分にとって大きな経験ですし、この経験を無駄にしてしまったら去年の1年間を無駄にしているのと等しいと思うので、去年の国体選ばれた経験とか揺大さんとできた経験を今年に活かしていきたいと思います。(去年は)自分、少しカッとなってしまって相手にやられたりとか、自分たちのペースが悪いとカッとなってしまっていました。そこでも揺大さんは冷静にプレーして自分にも声かけてくださったりしていて。そういうメンタルの部分をこの1年間成長させていければいいと思っています」。
大型チームだった昨年に比べると、今年の力はまだまだ足りないと感じている。だからこそ、ピッチに立っているチームメートやスタンドにいる選手たちと一体となって戦って、その差を埋めていく。自身は先輩たちから学んだことをチームに還元して、試合では毎試合無失点にこだわり、今年も結果を残す。
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017