beacon

自身のPK失敗で終えた昨年の選手権…。悔しい思いを力に奮闘する鹿児島実MF峰松主将が先制点

このエントリーをはてなブックマークに追加

鹿児島実高MF峰松朋哉主将

[5.25 全国高校総体鹿児島県予選準々決勝 鹿児島工高 0-4 鹿児島実高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場A]

 昨年、誰よりも悔しい思いをした主将が、強い責任感を持って名門・鹿児島実高を牽引している。MF峰松朋哉主将(3年)は昨年から出場機会を得てきた主力アタッカー。この日は前半4分にFW西一斗(3年)の右FKから右足で先制点を決めたほか、右サイドからの鋭い仕掛けでチャンスメーカー役になっていた。

「サイドで切り裂いていくようなドリブルとテンポを変えるドリブル」が武器というMFは快勝に貢献。昨年度の選手権予選2回戦で敗れた鹿児島工へのリベンジを果たした。

 前回の鹿児島工戦、峰松は1-1で突入したPK戦で5人目のキッカーに。自分のシュートが外れ、先輩たちの選手権は終了した。「先輩たちの選手権を終わらせてしまった。5番目蹴らせてもらって外して負けてしまったので、自覚を持ってやっています」というMFは主将に就任した今年、昨年の悔しさを胸に全力で日々を送っている。

 新人戦は県8強で鹿児島高に0-2で敗れて早すぎる敗退。その後、私生活から見直し、チームが強くなるためにできることを何でも取り入れてやってきた。「新人戦で負けたことを忘れないで、そこから成長したことを見せられるように。一人一人が自分のためではなくて、チームのために走って、最後は(森下)監督を笑って胴上げできるように頑張っていきたい」。忘れられない悔しい思いを持つリーダーが、仲間たちとともに頂点に立って、笑顔で大会を終える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

TOP