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北越はスタイル発揮も、再び1点差惜敗。高月「全国行っても戦える力を」

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果敢にゴールを目指した北越高MF高月創太主将

[6.2 総体新潟県予選準決勝 北越高 0-1 帝京長岡高 五十公野公園陸上競技場]

 もう「惜敗」はいらない。勝つチームに変わらなければ、ならない。北越高にとっては、そう再確認する敗戦となった。

 北越は今年のプリンスリーグ北信越で現在1勝1分5敗。帝京長岡高、新潟U-18、星稜高、そして富山U-18にいずれも1点差で4連敗してインターハイ予選を迎えていた。ここまでは点差をつけて勝つことができていたが、レベルの上がった相手に競り勝つことができなかった。

 荒瀬陽介監督は「プリンスで勝ちきれていない。それも響いたと思う」と首を振り、技術力と闘争心を示していたMF高月創太主将(3年)は「結構今シーズンは1点差の負けが多くて、結局きょうもその1点。これから力つけて、選手権で逆にそういう試合で勝てるように力をつけていきたい」と誓っていた。

 この日は序盤からポテンシャル十分の快足SB藤吉玲依(2年)が積極的に攻撃参加。前半半ば以降は取り組んできたビルドアップ、ショートコンビネーションによる突破を随所で見せていた。そしてエースFW小林心(3年)までボールを運んでいたが、帝京長岡は簡単にシュートを打たせてくれない。小林はターンからの左足シュートやMF宮川共栄(3年)のラストパスから1タッチシュートなどを狙うなどゴールをこじ開けようとしていたが、相手の堅い守りの前に決めきることができず、0-1で敗れてしまった。

 荒瀬監督は「きょう、やりたいことは比較的できた。この質を上げていって、点数を取れるように」と期待。高月は「ここまでの総体の試合は点を獲ることができていたけれどもここから相手のレベルも上がってくる。まだまだ足りないかなと思います。自分も足りないし、個人個人の力もまだまだ足りない。このまま全国に行っても戦えないと思う。全国行っても戦える力をつけること。選手権の期間までに一人ひとり取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 CB斎藤拓、CB中野郁弥(ともに3年)を中心とした後方も粘り強い守りができるだけに
、期待の世代はそれぞれがレベルアップして冬に笑う。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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