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久我山の「14」与えられたMF高橋、中学時代の仲間とのエース対決勝利へ意欲:東京

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國學院久我山高のエースナンバー「14」を背負うMF高橋黎

[6.10 総体東京都予選2次T2回戦 修徳高 1-2(延長)國學院久我山高 堀越学園総合G]

 今回のインターハイ予選、國學院久我山高のエースナンバー「14」はMF高橋黎(3年)が背負っている。下級生時から先発を経験してきたMFは新チーム発足当初、4番を選んでいたが、コーチ陣の指示によって「14」に。当初は不安もあったという。

「偉大な先輩がつけていたんで、自分、つけれるのかなと内心思っていたんですけれども、つけたからにはいいプレーをしないといけない。チームを勝たせられるようにしたい」と責任を持ち、「14」をつけて戦っている。

 修徳高戦については「きょう、本当になんにもしていないです」という100分間。1ボランチとしてプレーする高橋は前半、ボールに絡み、チャンスの起点にもなった。だが、後半以降は自分を経由しなくてもボールを前線に繋がっていたこともあって、ボールに絡むシーンが減り、決定的なプレーをする機会もなかった。

 それで、も主将の左SB竹浪良威(3年)は「1ボランチに変わって、アイツが責任感もってボール持ってさばくように、中心となってボールが回るようになった」と語り、高橋の責任感が増してきていることを説明していた。後方からボールを繋いで攻めるチームのタクトを振るう存在は14番を与えられたこと、1ボランチを務めるようになったことによってより自覚を持って戦い、攻撃の中心としてチームを勝たせようとしている。

 準々決勝の対戦相手は関東大会予選準優勝校の駿台学園高。相手エースのMF布施谷翔(3年)はジェファFC時代のチームメートだ。「次、布施谷止めないとやられると思う。多分自分のところに来るはずなので、アイツをオレのところで止めれば、攻撃はみんなやってくれると思うので、もっと集中していい準備して絶対に勝てるようにしたい」。久我山のエースはプライドを持って相手のエースを止め、パスワークの中心となって勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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