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[MOM2587]富山一FW小森飛絢(3年)_プロ入り目指す10番、2度目のハットで得点ランク独走中!

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富山一高の10番FW小森飛絢は3得点の大暴れ。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.9 総体3回戦 富山一高 3-0 長崎日大高 鈴鹿]

 今回のインターハイで2度目のハットトリックを記録して計7得点。「このインターハイのためにここまで努力してきた。優勝すればプロのスカウトとかの目に留まる。チームを勝たせる得点だったり、プレーを意識している」という富山一高の10番FW小森飛絢(3年)が止まらない。

 この日は前半の終盤に流れを変えるようなドリブルシュート。そして0-0の後半にその得点力が爆発した。まずは3分、前線のコンビネーションでDFのマークを外すと、左SB橋爪晃広(3年)から受けたパスを豪快にゴールに蹴り込んだ。

 さらに12分にはカウンターから相手の守りが乱れたところを逃さない。最後は、よりゴールの確率が高い選択をしたMF佐々木大翔(3年)からのパスを右足でゴールに突き刺した。その後もトップ下の位置で決定機に絡み続けた小森は、アディショナルタイムにもMF中崎拓未(3年)から受けたパスをしっかりとゴールに結びつけた。

 今大会は高松商高(香川)との初戦で3得点を挙げ、前日の阪南大高(大阪2)戦では決勝ゴール。そして、この日の3得点によって2位のMF河原淳(日章学園高)に3得点差をつけて得点王争いを独走している。

 開幕前は先発落ちの危機もあった。大会直前の四日市大との練習試合では1対1を外すなど「何もできなかった」。途中交代を命じられ、大塚一朗監督からは「プロになりたいのは口だけか!」と檄を飛ばされたという。不甲斐無かった自分自身に対する怒りもあって、「そこで火が着きました」というFWは、相手を外すドリブルやラストパス、シュートとゴールに直結する仕事でチームの躍進の立役者となっている。

 この日は昨年の10番で、現在徳島でプレーするFW坪井清志郎が会場に駆けつけていた。その先輩から「プロのスカウトとかいっぱい来ているから。ベスト8とかから凄く来る」との言葉を受けた小森は、「自分の夢であるプロサッカー選手になるためにギア上げて頑張って行こう」と気持ちを昂ぶらせている。3戦7発の大活躍にも満足していない。富山一にとって初の4強入りを懸けた準々決勝でも絶好調の10番が大暴れしそうだ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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