TOP
>
NEWS
>
総体
>
記事詳細

昌平が連日の大逆転!後半3発でベスト8進出!

18/8/9 13:42 【総体一覧】

[8.9 総体3回戦札幌大谷高 2-3 昌平高鈴鹿]

　平成30年度全国高校総体「2018彩る感動東海総体」(インターハイ)サッカー競技3回戦が9日に行われ、札幌大谷高(北海道1)と昌平高(埼玉1)が対戦。昌平が3-2で逆転勝ちした。

　前日の2回戦でV候補の青森山田高(青森)に0-2から逆転勝ちした昌平と、2回戦でインターハイ初勝利を飾った札幌大谷。ともに強化から10年ほどの新鋭対決は昌平が制した。

　先制したのは札幌大谷だった。前半10分、右サイドからの仕掛けでDFの前に出た10番MF赤坂渓也(3年)がラストパス。最後はゴール前の混戦からFW齋藤留偉(3年)が押し込んだ。

　対する昌平はMF原田虹輝(3年)が中心となって攻撃をスピードアップ。MF渋屋航平(3年)やFW森田翔(3年)のドリブル突破、ショートコンビネーションから札幌大谷の守りをこじ開けようとする。だが、札幌大谷はCB濱田雄也主将(3年)やCB安達佳哉(3年)が相手のドリブル、パスコースに入って突破を許さない。

　昌平は前半30分に投入されたU-16日本代表の1年生FW須藤直輝が鋭いドリブルを見せるなど反撃したが、次の1点を奪ったのは後半から風上に立った札幌大谷の方だった。6分、左クロスに対し、逆サイドから飛び込んできた赤坂が胸コントロールから左足を強振。これがゴールを破って2-0となった。

　昌平は青森山田戦に続く2点ビハインド。だが、セットプレー2発で試合を振り出しに戻す。9分、原田の右CKをニアの右SB吉田航(3年)が頭で合わせて1点差。そしてベンチから「流れが来ているぞ」の声が飛ぶ中で迎えた13分、今度は原田の左CKをCB関根浩平主将(3年)が頭でねじ込んだ。

　追いついた昌平はスピードのある攻撃でハイサイドまでボールを運び、FW大和海里(2年)の仕掛けや左SB堀江貴大(3年)のクロスから勝ち越し点を狙う。札幌大谷も確実にボールを跳ね返しながら、1チャンスをものにしようとする。だが、昌平の勢いは止まらなかった。

　29分、右サイドを駆け上がった吉田がマイナス気味のクロス。中央へ走り込んだ渋屋が右足ダイレクトでゴールに突き刺した。連日の大逆転に大盛り上がりの昌平応援席。直後の飲水タイムを経て札幌大谷は前に出ようとするが、昌平の圧力の前に押し込まれて攻め切ることができない。昌平はあきらめずに攻める札幌大谷のロングスローやミドルシュートを跳ね返して3-2で勝利。初出場で4強入りした16年以来のベスト8進出を決めた。

(取材・文　吉田太郎)

●【特設】高校総体2018

関連記事