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2年生エース西川ハット!桐光学園が8年ぶりのベスト4進出!

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前半5分、桐光学園高FW西川潤が右足で先制ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.11 総体準々決勝 桐光学園高 5-0 富山一高 鈴鹿]

 桐光学園が8年ぶりとなるベスト4進出! 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」(インターハイ)サッカー競技準々決勝が11日に行われ、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿(第2グラウンド)の第1試合では桐光学園高(神奈川2)と富山一高(富山)が対戦。桐光学園がU-16日本代表FW西川潤(2年)の3得点など5-0で快勝した。

 立ち上がりから球際の攻防で先手を取った桐光学園が5分に先制点を奪う。セカンドボールを右サイドに繋ぐと、縦へ仕掛けた右SB岡孝樹(3年)がクロスを上げ切る。これを中央の西川が右足ダイレクトで合わせて先制した。

 初の4強入りを狙う富山一は序盤、相手の攻撃を受けてしまう場面が続き、クロス、シュートにまで持ち込まれてしまった。その後は守備面の厳しさが向上。空中戦で強さを発揮するCB中田青主将(3年)がロングボールを跳ね返し、その中田が切り替え速くロングスローを投じるなど押し返そうとする。

 だが、桐光学園はCB内田拓寿(3年)とCB望月駿介主将(3年)が、今大会7得点の相手エースFW小森飛絢(3年)にボールが入る前に弾き返してしまう。また、GK北村公平(1年)も安定したキャッチング。富山一は小森が自ら獲得したFKを直接狙うシーンや左SB橋爪晃広(3年)が左足クロスを放つシーンもあったが、次の1点を奪ったのは桐光学園の方だった。

 25分、連続攻撃を繰り出していた桐光学園は左SB金子開研(3年)が左足でゴール方向へクロスボールを入れる。これがGKの頭上を越えてそのままゴールイン。さらにカウンターからチャンスを作る桐光学園は前半アディショナルタイムにエースのスーパーゴールで加点する。

 敵陣に入ったところでボールを受けた西川が並走するDFを振り切ると、さらに対応したDF2人の間を突破。最後はGKも右側からかわして右足でゴールネットを揺らした。

 3点ビハインドとなった富山一は後半立ち上がり、中田のロングスローやサイド攻撃からゴール前のシーンを増やす。そしてMF広瀬翔一郎(2年)やFW林拓真(3年)がミドルシュートに持ち込んだ。だが、集中した守りを見せる桐光学園はシュートをしっかりブロックするなど隙を見せない。
  
 逆に21分、桐光学園は右ロングスローからMF佐々木ムライヨセフ(2年)が加点。富山一は小森の気迫の仕掛けなど攻撃姿勢を失わずに前に出ていくが、桐光学園は33分にも西川が決めてハットトリックを達成。注目エースの活躍と堅守で快勝した桐光学園が、10年以来8年ぶりとなる準決勝進出を決めた。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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