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決勝戦で力発揮して優秀選手入りも悔しさ残る夏、山梨学院MF野村は「勝負強さをつけていきたい」

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山梨学院高のMF野村海は決勝戦で好パフォーマンスも納得はしていなかった。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.13 総体決勝 桐光学園高 1-2(延長)山梨学院高 鈴鹿]

 決勝戦のパフォーマンスを見る限り、今大会の主役となったエースFW宮崎純真(3年)に近いくらいの活躍ができたのではないか。山梨学院高のMF野村海(3年)は同じような思いを抱いていた。

「勝負弱かったなと。そういう面でも練習から私生活から勝負強さをつけていきたい」

 決勝戦では桐光学園高にとって、嫌な存在になっていたように映った。左サイドで相手のタイミングを外して縦に潜りこみ、カットインからボールを失わずに次のプレーに繋げる。カウンターではスピードを活かして最前線へ。そして、前半から見せていた多彩なキックが印象的だった。

 本来は左SB山土井拓海(3年)がセットプレーのキッカーを担当していたが、急遽野村にチェンジ。それでもCKではストレート回転のボールをゴールエリアへ蹴り込み、またファーサイドを狙った浮き球もしっかりと蹴り分けていた。

 大会優秀選手に選出されたことについては「ホッとしましたね。決勝がなかったら絶対に入れなかった」と本音を口にしていた。そう感じるほど、ここまでは満足の行くパフォーマンスができていなかった。そして決勝も「攻撃に参加できたり、リズムを作ることができたりしていたと思うのでその面では良かったんですけれども、結果を残せなかった」と悔しがる。

 だからこそ、昨年から主軸のアタッカーは冬への巻き返しを誓う。勝負強さを身に着けて、次は自分が「主役」になる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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