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兵庫決勝出場停止の三田学園MF森田主将は全国で恩返し誓う。今は「勝手にイジらせておいて雰囲気良くなったら」

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三田学園高MF森田雄大主将はキャプテンマークに記された「全国」への思いをチームメートに託す

[6.7 インターハイ兵庫県予選準決勝 三田学園高 2-0 神戸星城高 アスパ五色メイングラウンド]

 ハーフタイム、三田学園高のMF森田雄大主将(3年)はレフリーに一つ確認をしたのだという。「後半入る時に審判に『イエローって準決勝で消えますか』と聞いたら、『消えない』と言われて正直萎えましたね」と苦笑。前半10分に警告を受けていた森田は累積警告のため、決勝戦に出場することができない。それでも、主将は切り替えて中盤でのセカンドボール回収などで奮闘し、しっかりと決勝へのバトンを繋いだ。

 森田が今年の三田学園の中心人物であることは確か。先制PKに繋がる好パスを出したMF石野蒼(3年)とともにチームを中盤で支えなければならない存在だ。だが、福原幸明監督はよりポゼッションに絡み、セカンドボールを拾うため、アグレッシブに上下動する動きを求めている。

 今はチームをサポートして、仲間たちが決勝で勝利してくれること、全国大会に連れて行ってもらえることを待つだけ。そして森田は全国大会までに課題を改善して、必ず恩返しするという思いを持っている。

「今大会自分の持ち味というか、全然良いプレーができていないので全国大会に行くまでに調子取り戻して、そこでみんなを引っ張っていきたい。ボール狩るところとボールキープが今あまりできていないので。中盤で時間を作れたらもっと良いサッカーができると思うし、もっとサイドも使えると思うので、個人のレベルアップとチームのレベルアップを両立したい」と意気込んだ。

 決勝へ向けてどのような声がけをするのか尋ねると、「結構イジってくるので、勝手にイジらせておいて雰囲気良くなったら良いかなと」と森田。自身の出場停止を“ネタ”にムード作りからサポートしながら、誰よりも強くチームの勝利を願う。

(取材・文 吉田太郎)
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