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後半シュート8本で反撃も、痛かった3失点…公立校・真岡は栃木準Vに

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真岡高は交代出場の俊足FW鈴木天翔のシュートなどで反撃したが…

[6.20 インターハイ栃木県予選決勝 矢板中央高 3-0 真岡高 栃木県グリーンスタジアム]

 2年ぶりの優勝を目指した公立校、真岡高は前回大会優勝校でプリンスリーグ関東に所属する矢板中央高に挑戦。優勝した関東大会予選は矢板中央が出場しなかったこともあり、選手たちは勝って“真の栃木王者”になることを目指した。

 関東大会予選優勝後にMF相澤雄心主将(3年)は「みんな自信になったと思います。でも、ここで天狗にならずに自分たちのプレーを心掛けて、下で繋ぐ、そして粘り強く、泥臭く、インターハイも戦いたいと思います」と語っていた。

 この日の決勝では前半2分にセットプレーから失点。だが、相澤雄が「矢板中央相手にも泥臭く粘り強くやりたいと思います」と語っていたように、この後は相澤雄やMF真下人和(3年)を中心に、丁寧にショートパスを繋いで攻めた真岡のペースになった。

 そして、ハイサイドまでボールを運び、MF相澤敬心(3年)のクロスやMF高田悠生(3年)のセットプレーなどから同点に追いつこうとする。焦れずに攻め続けてゴール前のシーンを増やしていたが、前半終了間際にミスも絡んで喫した2失点が痛かった。

 後半はSBからポジションを上げたMF柳尚吾(3年)がキレのあるドリブルで矢板中央の守備網を破り、右の俊足SB伊藤潤平(3年)がクロスにまで持ち込む。そして、FW笠原丈都(2年)や交代出場のFW鈴木天翔(3年)がコンビネーションでの崩しから相手の背後へ抜け出した。

 後半のシュートは8対3。早い時間帯に1点を返していれば、勢いづきそうな展開だったが、シュート精度を欠くなど最後まで1点を奪うことができず。今回は栃木準優勝。選手たちは力を磨いて、06年度以来となる選手権出場に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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