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静岡学園はトップ下起用のユーティリティーMF荒井駿希が先制点

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前半35分、静岡学園高MF荒井駿希が左足で先制ゴール

[5.30 インターハイ静岡県予選準決勝 浜松開誠館高 1-1(PK6-7)静岡学園高 藤枝総合]

 静岡学園高はユーティリティーMFが結果を残した。今大会途中からトップ下に入っているMF荒井駿希(3年=アスミFC出身)は前半35分、「トップ下だったので点を決められて良かった」という先制点。CB伊東進之輔(3年)の縦パスで抜け出すと、GKとの1対1からそのまま左足でゴールを破った。

 一瞬、ラストパスを出すような動きを見せ、次の瞬間にはニアサイドへ左足シュート。「最初、(クロスを)入れようと思ったんですけれども、中見たら1人2人しかいなくて、結構コースが相手と被っていて出しても入らないかなと思って。ニアが空いていたので、少し中に出す感じ出してニアに流し込みました」。結果的にこの動きがGKのタイミングを外し、先制点に繋がった。

 本来は中盤の選手だが、春先にCBやSBで評価を高め、チャンスを掴んだ。これまで努めていた左SBではオーバーラップのタイミングの難しさなどを感じていたという。だが、この日は慣れた中盤。後半はチーム全体的に攻撃が重く、改善できなかったことは反省点だが、その中でボールに絡みながら、相手の背後へ抜け出す動きも見せていた。

「決勝でもまだポジションとか分からないんですけれども、自分の役割も出して点も決めて勝ちたい」。静学上位という学力の持ち主でもある万能型は、まず一週間のトレーニングでしっかりとアピールすることに集中。そして、どのポジションでプレーすることになっても、ボールを失わない巧さなど自分の良さを出して優勝を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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