[6.11 インターハイ長崎県予選決勝 長崎総合科学大附高 3-0 長崎日大高 トラスタ]

　3大会連続のインターハイ出場を目指した長崎日大高は、準優勝に終わった。相手を見て、ショートパスを繋ぎながら前進するスタイルの長崎日大だが、この日は亀田陽司監督が「まだ(現時点の力ではプレスを)外せないと思います」と語っていたように、立ち上がりから長崎総合科学大附高のハイプレスと連続攻撃にあい、耐える時間の連続。それでも、GK福田雅哉(2年)のファインセーブなどで凌ぎ、時間の経過とともに落ち着いてボールを動かす回数を増やしていった。

　長崎総科大附のハイプレスの中でも正確にボールをコントロールしていた司令塔・MF山本和慧(3年)とMF道脇颯大(3年)を起点に攻め返し、前線のFW加藤孝太郎(3年)も奮闘。なかなかシュートまで持ち込むことができなかったが、後半立ち上がりはボールを握る時間をさらに増やしてサイドからチャンスを作り出す。

　4分、右サイドを突破したSB瀬崎耕平主将(3年)のクロスにMF福田光汰(3年)が飛び込み、11分にも左SB池田勝博(3年)のアーリークロスから福田がヘディングシュートを放った。後半は山本や瀬崎が高い位置に顔を出し、攻撃に厚みを加えていたが、ゴールを破るまでは至らない。

　20分の失点後には準決勝のヒーロー、FW白石快周(2年)とMF高嶺史哉(2年)を同時投入。さらに瀬崎のポジションをSHへ上げるなど反撃の色を濃くしたが、ミス絡みの失点で突き放されて0-3で敗れた。主将の瀬崎は試合後、スタンドへ向けて選手権での勝利を誓い、「また応援よろしくお願いします」と挨拶。より自分たちのサッカーが表現できるように成長し、冬を迎える。

(取材・文　吉田太郎)

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