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J練習参加も経験した桐生一エースFW寶船月斗「自分が決めて勝ちたい」

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桐生一高の注目エース、FW寶船月斗

「自分が決めて勝ちたいですし、全国行ってそこでもっとチームとしても、個人としても名を広めていきたい」。桐生一高(群馬)の注目エース、FW寶船月斗(3年=前橋SC出身)は自分のゴールでチームを全国大会へ導き、そこで勝ち上がる考えだ。

 寶船は、プリンスリーグ関東に所属する桐生一で1年時から先発に名を連ねた万能型ストライカー。2学年上のFW若月大和(現シオン)の隣で学び、圧倒的な推進力と得点力を持つ若月のような武器を身につけることを目指してきた。

 関東高校大会Bブロック決勝(7日)は途中出場。ボールを受ける回数こそ少なかったものの、決定的なヘディングシュートを打ち込み、一発の切り返しでDFを置き去りにしてゴールへ迫るシーンもあった。

 個で打開してゴールを奪うという理想に近いプレーも見せたが、本人は満足していない。「(対戦相手のレベルが上がると)点取り切れなかったりしているので、そこのクオリティはもっと上げていかないといけない。結果という部分で今年、全然点が獲れていないですし、そこで結果を出さないといけないと思います」と気を引き締めていた。

 今年はJ2クラブへの練習参加も経験。「裏の抜け出しとかそういう部分は良かった」と振り返る。一方で「切り替えの部分や前向く意識は増えたと思います」と寶船。学んだことをチームに持ち帰り、自身とチームの成長に繋げようとしている。

 チームのため、自身の将来のためにも、19日に群馬県予選準決勝を迎えるインターハイは是が非でも出場権を獲得したいところ。エースはより冷静に試合に臨んで味方を活用しつつ、大事なところでゴールを決めて必ず群馬予選を突破する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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