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リーガ19得点中9得点を頭で記録…欧州のヘディング王となったベイル

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 レアル・マドリーMFガレス・ベイルの頭が冴え渡っている。4月30日のリーガ・エスパニョーラ第36節、敵地アノエタでのソシエダ戦でもヘディングで決勝点を記録し、同リーグでの頭での得点数を9に伸ばした。

 ラ・レアル戦、FWクリスティアーノ・ロナウド、FWカリム・ベンゼマ不在のマドリーにとって、ベイルは最も得点を期待される選手だったが、しっかりとそれに応えた。79分、MFルーカス・バスケスの折り返しに飛び上がりながら頭で合わせると、ボールは勢いよく枠内に飛び込んだ。

 ベイルは今季のリーガ得点数を19に伸ばしたが、その内の約半分を頭で決めていることになる。リーガにおいてベイルに次いでヘディングで得点を決めているのは、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウド、アスレティック・ビルバオFWアリツ・アドゥリス、ベティスFWルベン・カストロの3選手で、それぞれ5得点とウェールズ代表MFとは4点もの差がある。ほかの欧州主要リーグでも、ヘディングでの得点数は最高で5~6得点となっており、ベイルは言葉通り頭一つ抜けている。

 スペイン『マルカ』でレアル・マドリーの試合レポートを執筆する、同国を代表するスポーツジャーナリスト、サンティアゴ・セグロラ氏もベイルのヘディングの強さを絶賛。ソシエダ戦のレポートでは、そのフィジカルほか、技術的な面にも焦点を当てている。

「ガレス・ベイルのフィジカルの強さは、常にニュースとなってきた。が、その空中戦の強さは今季まで語られてこなかった。おそらく、攻撃的サイドバックであったという過去により、頭でのプレーを求められなかったのだろう。だが現在の彼は途方もないヘディングの名手であり、そうであることによってレアル・ソシエダ戦でチームに勝利をもたらした」

「彼の空中戦におけるプレーはじつに簡単のように見え、まるでセンターバックの間にボールを送りさえすれば、ゴールに昇華してしまうという感覚がある。けれども、このウェールズ人のヘディングにおける真のクオリティーは、その感覚の中に隠し切れるものではない。ベイルはニアサイドに位置して、頭でボールを後方にそらすことも、ファーサイドから打ち込むことも、エリア内中央で巧みに合わせることもできるのだ」

 ヘディングを主力武器の一つとしたベイル。今季チャンピオンズリーグではまだ得点のない同選手だが、4日の準決勝セカンドレグ、ホームでのマンチェスター・シティ戦でも鍵を握る存在になることは間違いなさそうだ。

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