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渡航禁止のサポが入国、相手サポを襲撃して殺人事件に発展…ギリシャ開催のCL予選が延期に

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襲撃現場には規制線

 ディナモ・ザグレブ(クロアチア)は8日、同日に敵地で行う予定だったUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦第1戦のAEKアテネ(ギリシャ)戦が延期になると発表した。両サポーターが7日の夜に衝突し、AEKアテネサポーターの1人が亡くなる事件が発生したという。

 ギリシャの『グリーク・シティ・タイムズ』の報道によると、欧州サッカー連盟(UEFA)が安全を確保するためにディナモ・ザグレブサポーターの来場を禁止することを決定したなかで、同サポーターの150人から200人が車でアテネに到着したという。地元警察は監視体制を敷いていたが途中でディナモ・ザグレブサポーターの集団を見失った結果、スタジアム周辺で同サポーターが相手サポーターを襲撃する事件に繋がったようだ。

 この襲撃で22歳のAEKアテネサポーターが刃物で刺されて死亡した。ディナモ・ザグレブは公式サイトで「ご遺族に心よりお悔やみを申し上げます」と追悼の意を示した上で、「このような事案は我々が推進する価値観や倫理に沿ったものではない」と襲撃した自クラブのサポーターを非難。「ディナモ・ザグレブのファンはギリシャでの試合に行かないように改めてお願いする」とし、UEFAによる決定を守るように伝えている。

 また、AEKアテネはクラブ公式SNSで亡くなったサポーターについて「あなたのことは決して忘れない」と綴りながら、「殺人犯と責任者には見せしめとなる処分を!」と遺憾の意を表明した。新たな開催日は未定となっている。

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