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[CL]マンUがアウェーでシャルケ粉砕、内田は日本人史上初の準決勝出場

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 欧州CLは26日、準決勝第1戦の1日目が行われ、SB内田篤人が所属するシャルケ04(ドイツ)はホームでマンチェスター・U(イングランド)と対戦。試合は2-0でアウェーのマンチェスター・Uが先勝した。

 ホームのシャルケ04はCBベネディクト・ヘーベデスが胃の問題で欠場。ジョエル・マティプが穴を埋めることになった。また、内田は右SBで先発出場し、日本人として史上初となる欧州CL準決勝の地に降り立った。

 一方のマンチェスター・UはDFジョン・オシェイが打撲の影響で欠場。右SBにはファビオ・ダ・シウバが入った。そのほか、FWディミタル・ベルバトフがそけい部の怪我により欠場している。
(メンバー表)

 今季のグループリーグの再戦となった一戦、試合は序盤からマンチェスター・Uが攻め立てる展開となった。前半3分、左サイドから中央に切り込んだFWウェイン・ルーニーがミドルシュート。シャルケ04GKマヌエル・ノイアーが指先で弾き、最初のピンチを凌いでいる。

 前半6分にはPA内からMFパク・チソンが強烈なシュート。GKノイアーが弾いたボールにFWハビエル・エルナンデスが頭で突っ込むがオフサイドの判定となっている。

 マンチェスター・Uの攻勢はまだまだ続く。前半12分にはカウンターからファビオがドリブルで独走してそのままシュート。DFに当たったボールはコースを変えるも、GKノイアーが冷静に処理。その4分後にはパク・チソンのスルーパスに反応したエルナンデスがGKノイアーと1対1になるも、シュートは再び防がれている。

 攻撃の手を緩めないマンチェスター・Uは前半28分、PA内左サイドからのクロスにMFライアン・ギグスが走り込んでヘディングシュートを放つ。しかし、これもGKノイアーが驚異的な反応で防いでいる。さらに同36分にはPA手前でボールを奪ったエルナンデスがそのままPA内に切り込んでシュート。GKノイアーが弾いたボールを今度はパク・チソンが蹴り込むも、内田が身体を張って跳ね返し、シャルケ04がゴールを死守した。

 前半ロスタイムにはスルーパスに抜け出したギグスがGKと1対1に。しかし、これもノイアーの好セーブに阻まれ、マンチェスター・Uは数あるゴールチャンスをことごとく相手守護神に防がれて前半を終えている。

 後半に入ってもマンチェスター・Uが攻め続ける構図に変化はないが、シャルケ04は相変わらずノイアーがビッグセーブを連発する。開始直後には左サイドのFKからギグスがゴール前にクロス。マイケル・キャリックのヘディングシュートもGKノイアーがパンチングでCKへ逃れた。

 ノイアーの前にゴールを割れなかったマンチェスター・Uだったが、後半22分にとうとう均衡を破ることに成功する。左サイドのMFパトリス・エブラからボールを受けたルーニーが絶妙なスルーパスを前線へ送ると、抜け出したギグスが3度目の正直とばかりに決めて、ようやくGKノイアーの牙城を破ることに成功した。

 さらに、先制から2分後、マンチェスター・UはGKエドウィン・ファン・デル・サールのロングフィードをMFアントニオ・バレンシアが落とすと、エルナンデスが前線へ絶妙なスルーパス。抜け出したルーニーがネットを揺らす、瞬く間に追加点を奪った。

 アウェーゴールを2点奪ったマンチェスター・Uは、その後は試合をコントロール。中盤から後方でボールを回し、さらには交代選手を投入して時間を消費していった。

 結局、シャルケ04はチャンスらしいチャンスを迎えることなく試合はそのまま終了。マンチェスター・Uが敵地で貴重な勝利を収め、3季ぶりの決勝進出に大きく前進している。

[写真]歓喜に沸くマンU

(文 宝田雅樹)

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