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チェルシーが2度目のEL制覇!! 退団濃厚のアザール2発などで宿敵アーセナル撃破

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エデン・アザールが“お別れ”の2ゴールか

[5.29 EL決勝 チェルシー4-1アーセナル]

 ヨーロッパリーグ(EL)は29日、アゼルバイジャンのバクー・オリンピックスタジアムで決勝を行い、チェルシーアーセナルが激突。後半に4ゴールを挙げたチェルシーが4-1で勝利をおさめ、2012-13シーズン以来6年ぶり2回目の優勝を果たした。一方、アーセナルは来季のチャンピオンズリーグ出場権を逃した。

 今季プレミアリーグ3位のチェルシーは、負傷者を多く抱え、MFルベン・ロフタス・チークとFWカラム・ハドソン・オドイ、DFアントニオ・リュディガーが欠場。一方で練習中に膝を負傷したMFエンゴロ・カンテは決勝に間に合った。システムは4-3-3を採用し、前線は左にMFエデン・アザール、右にFWペドロ・ロドリゲス、中央にFWオリビエ・ジルーが起用された。

 今季プレミアで5位に終わり、優勝して来季のチャンピオンズリーグ出場権を手にしたいアーセナル。システムは3-4-1-2を採用し、トップ下にMFメスト・エジル、3バックにDFナチョ・モンレアルとDFローラン・コシールニーソクラティス・パパスタソプロス、GKは今季限りで現役引退のペトル・チェフが務める。一方、政治的理由でMFヘンリク・ムヒタリアン、MFアーロン・ラムジーとDFエクトル・ベジェリンが負傷により欠場となっている。

 “ビッグロンドン・ダービー”となったファイナルは、慎重な立ち上がりとなった。2トップのFWピエール・エメリク・オーバメヤンとFWアレクサンドル・ラカゼットを中心に前線からプレスをかけるアーセナルは前半27分、PA左手前でDFセアド・コラシナツのパスを受けたMFグラニト・ジャカが右足を振り抜く。利き足ではなかったが、強烈なミドルシュートはクロスバーをかすめ、惜しいシュートとなった。

 左サイドを中心に攻め込み、徐々に攻勢を強めたチェルシーは前半39分、アザールのくさびのパスをMFジョルジーニョがワンタッチでつなぎ、ジルがペナルティーアーク内から左足シュートを放つ。地を這う鋭いシュートだったが、GKチェフが横っ飛びでブロック。テンポよく攻撃を仕掛けたが、スコアレスのままハーフタイムに入った。

 前半を終えてチェルシーがポゼッション率55%、シュート本数は5本(枠内2本)、パス成功率は83%(179本/211本)。対するアーセナルはシュート4本(枠内なし)、パス成功率は79%(128本/163本)だった。

 試合は後半開始早々に動いた。後半4分、PA左手前でMFマテオ・コバチッチのパスを受けたDFエメルソン・パルミエリが左足でクロスを供給。コシールニーの前に走り込んだ古巣対決のジルが頭で合わせ、チェルシーが先制に成功する。さらに15分、敵陣でボールを奪い、PA左からのアザールの折り返しをペドロが左足でゴール右隅に流し込み、2-0とリードを広げた。

 たたみ掛けるチェルシーは後半19分、ペドロのパスに反応したジルがエリア内でDFエインズリー・メイトランド・ナイルズに倒されてPKを獲得。これをレアル・マドリーへの移籍が噂されているアザールが落ち着いてゴール左に沈め、3-0と試合を決定づけた。

 追い込まれた“EL優勝請負人”ウナイ・エメリ監督が率いるアーセナルは、後半21分にモンレアルに代えてMFマテオ・グエンドゥジ、22分にMFルーカス・トレイラに代えてFWアレックス・イウォビを投入。最終ラインを4バックに変えた。すると、24分にFKの流れからPA右手前にいたイウォビが右足を一閃。鮮やかなボレーシュートをゴール左に突き刺し、反撃の狼煙を上げた。

 しかし、チェルシーがとどめを刺す。後半27分、敵陣でボールを奪って素早く仕掛け、PA左からジルが上げたクロスをアザールが左足で合わせて4-1。アーセナルも諦めず攻め込み、39分にオーバメヤンのラストパスから途中出場のMFジョセフ・ウィロックが決定的な右足シュートを放つが、わずかにゴール右へ。試合はこのままタイムアップを迎え、チェルシーが4-1でEL王者に輝いた。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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