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[ケイスポ]夏の成果を生かせず完敗:筑波大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[9.16 関東大学1部・前期リーグ 第12節 慶應義塾大学1-8筑波大学 日立]

 9月16日、関東大学1部リーグ第12節が行われ、慶應義塾大は強豪・筑波大と対戦した。長き中断期間に厳しいトレーニングを積んだ荒鷲たちがチームとして成長を果たし、リーグ戦の舞台に帰還。しかし、この試合ではその成果を全く生かすことが出来なかった。

 増田湧介(2年=清水東高)をディフェンダー、松下純土(3年=國學院久我山高)をフォワードへとコンバート。さらに今季初出場の雨宮嶺(3年=座間高)をスタメンに据えるなど大幅にメンバーを入れ替え勝利を狙うも、先制点を許すと、前半終了間際でさらに2失点。「いらなかった」(須田芳正監督)失点で大きく離され0-3。気持ちの切れた慶大は後半も失点を重ね、武藤嘉紀(2年=F東京U-18)のゴールで1 点を返すも終わってみれば1-8の完敗。筑波大のエース、赤崎秀平にはダブルハットトリックとなる6得点を許してしまった。

 この日は個人の能力が高い筑波大を相手に迎えたため前線から無理にボールを追わず、相手にボールを持たせて引いて守り、あらかじめ決めていたというエリアからプレス、ボールを奪って反撃に出るというスタイルを採った。けれども、蓋を開けてみると中盤でのプレスが効かず、ミドルシュートを打たれ失点。ミドルシュートを防ごうとセンターバックがプレスをかけにいくとその裏をつかれ失点というシーンが繰り返された。勝利のため、もう一度チーム全体での組織的なディフェンスを確認しなければならないだろう。

 しかし、戦術やプレー云々よりも「気持ちの問題」と振り返るのは須田監督。インカレ出場へ向けて後がない状況になりつつあり、負けられない戦いが続く中で、気持ちが切れてしまった点が今日の試合での一番の反省点。もし今日のように大きく劣勢に立たされる場面が訪れても、下を向くことなくチーム内で声を掛け合い、諦めることなく強い気持ちを魅せてくれる慶大の姿が見たい。

[写真]慶應義塾大の先発イレブン

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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