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[早スポ]雪辱果たせず…優勝に向けて痛い敗北

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 秋の寒さが訪れるなか、関東大学リーグ戦(リーグ戦)第13節明大戦が行われた。優勝へ向けて勝ち点を伸ばしたいワセダだったが前半に右サイドを突破され先制されると、同点に追いついた後にも再びサイドを崩され2失点目を喫する。このまま明大に逃げ切られ、1-2で痛恨の敗北を喫し勝ち点を得られなかった。

 優勝へ向けて首位・専大を追うワセダは、前期リーグ戦で敗北した明大と対戦した。ケガで欠場のMF近藤貴司(2年=三菱養和SCユース)に代わってMF小松聖音(3年=札幌光星高)がリーグ戦初先発を果たす。前期リーグ戦のリベンジに燃えるワセダだったが先制したのは明大だった。4分に右サイドを突破され、中央への折り返しをフリーで押し込まれいきなり失点を許してしまう。出鼻をくじかれたワセダだったが負けじと反撃にでる。中盤で丁寧にパスをつなぐと27分、MF島田譲(4年=鹿島ユース)のスルーパスにFW榎本大希(3年=横浜FMユース)が反応しシュート。一度はGKに止められるもこぼれ球をMF島田が合わせて同点に追いつく。ここからリズムを掴みかけたかに見えたが39分、再び右サイドを突破されるとGKとの1対1を決められ再びビハインドの展開で前半を折り返す。

「後半は立ち上がりからしっかり入ろうと指示があった」(DF菅井順平、4年=浦和ユース)と語るように後半は安定した守備から入った。だが丁寧に中盤でパスを繋ぐも、縦にパスをいれられず相手を脅かす攻撃ができない。なんとか追いつきたいワセダは、アミノバイタルカップ決勝で途中出場から劇的な同点弾を決めたFW宮本拓弥(1年=流通経大柏高)を投入する。しかし状況は変わらず逆にカウンターから相手にチャンスを作られる場面も。ロスタイムでは相手の巧みな試合運びの前にチャンスを作れず、1-2のままワセダの対明大戦負け越しを意味する試合終了のホイッスルが無情にも鳴り響いた。

「ミスからの失点だった」(MF野村良平、4年=流通経大柏高)と語るように、ワセダは守備が乱れ前節同様に失点が多かった。ビハインドから明大のような試合巧者相手に勝ち点を手にするのは難しい。ワセダにとって立ち上がりからの守備が課題なのは明らかになった。優勝に向けて専大との勝ち点差を考えればもう後がない。それでも「前節よりはよくなってる、自分たちの強みは表現できた」(DF畑尾大翔主将、4年=FC東京Uー18)というように明るい材料もある。優勝に向けて後がない今、負けられない戦いから目が離せない。

[写真]得点を決めた島田

(取材・文 早稲田スポーツ 増山祐史
(写真 同 久保沙織)

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