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[ケイスポ]堅守を崩せず3連勝ならず 桐蔭大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[5.19 関東1部・前期リーグ第8節 慶應義塾大1-2横浜桐蔭大 たつのこフィールド]

 前節、リーグ戦で上位を走る日体大に2-1で勝利し今季初の連勝を飾った慶大。勢いに乗る慶大の今日の相手は今季から1部に昇格してきた桐蔭横浜大。昇格組とはいえど堅守速攻を武器に1部校相手に互角の勝負を繰り広げている強敵だ。インカレ出場圏内に近づくためにも、このままの勢いでアミノバイタルカップを戦う上でも負けられない一戦は序盤から慶大ペースで試合が進むも後半に一瞬の隙を突かれカウンター攻撃を受け1-2で悔しい敗戦を喫してしまい、勝ち点を積み重ねることは出来なかった。

 前半は慶大のペースで試合が進む。「相手のSBの裏が空いている」(松下主将)ため、裏に抜けるパスを多用する。しかし、スルーパスの精度が悪く中々決定的なチャンスを作ることが出来ずスコアレスドローで前半を終えた。慶大が攻める時間が長かったものの得点を奪うことが出来す、「前半相手の裏を使って得点できなかったことが敗因」(須田芳正監督)と悔いが残る前半であった。

 後半開始早々慶大は先制点を献上してしまう。8分に望月大知(1年=静岡学園高)がPA内で相手を倒してしまいPKを献上するとこれをきっちり決められてしまった。これまで慶大ペースで試合を進めていただけに勿体ない失点であった。その後21分に保田隆介(3年=横浜FMユース)からのクロスを相手守備陣が対応を誤るとその隙を川田悠介(3年=桐蔭学園高)が見逃さすループシュートを決め同点に追いつくも、35分に一瞬の隙を突かれカウンター攻撃を受け勝ち越しを許す。その後も同点に追いつくために攻め続けたが1点が遠く、1-2で敗戦を喫してしまい3連勝には至らなかった。

「非常に勿体無い試合」(松下主将)。今節の試合はこの一言に尽きるだろう。90分間主導権を握り続けた慶大。しかし、一瞬の隙を突かれカウンターを受けて失点を喫してしまい「相手の思うような展開にしてしまった」(松下主将)。これは相手の技術や集中力もあるが、「一瞬気が緩んでしまった」(武藤)と慶大の自滅であったともいえる。とはいえど前節まで2連勝するなど本来の力は発揮されつつある。ここで下を向かないことが大切だ。次節は前期の最終戦。相手は桐蔭大と同じく今期1部に昇格してきた東洋大。開幕戦で明大に勝利した強敵ではあるが、慶大はここで勝って前期を有終の美で飾り、アミノバイタルカップや早慶定期戦に良い流れで臨みたい。

(取材・文 慶應スポーツ新聞会 住田孝介)

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