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[ケイスポ]後期初戦を白星で飾れず 順大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[9.11 関東1部・前期リーグ第11節 慶應義塾大2-6順大 江戸川区陸上競技場]

 筑波大の天皇杯2回戦進出により1週間開幕が遅れていたため、実質3か月半もの間中断していた慶大のリーグ戦。前期を8位で折り返した慶大は、前期10位と低迷し巻き返しを狙う順大と対戦した。試合は端山豪(2年=東京ヴェルディユース)の2ゴールでリードを奪うも、その後ミスも目立ち大量6失点。悔しい逆転負けとなってしまった。

 試合をまず動かしたのは端山だった。10分、相手GKにプレスをかけてボールを奪うと、そのまま一人で持ち込みシュート。幸先よく先制点を挙げる。25分には端山が再び魅せた。左サイドで山田のスルーパスを受けると、対面するDFを抜き切らずにシュート。これが綺麗な弧を描きゴール右隅に吸い込まれ、慶大がリードを広げる。しかし直後の27分、順大・和田にルーズボールのこぼれ球を拾われ、中に切れ込みシュート。これがゴール右隅に決まり1点差に詰め寄られる。しかし互いにシュートまで持ち込む場面が少なく試合は膠着状態となる。前半放ったシュートは慶大が3本、順大が1本。静かな展開のまま、前半を2-1で折り返す。

 迎えた後半立ち上がりの49分、小さくなったクリアを拾われ同点に追いつかれると、その後は順大の一方的な展開となる。。62分には福本から保田隆介(3年=横浜Fマリノスユース)へのパスを順大にカットされ、最後は原田がダイビングヘッド。逆転を許す。反撃を試みたい慶大だが、前線の端山と武藤嘉紀(3年=FC東京U-18)はボールにすら触れず、さらに途中出場の長身FW平戸奨眞(3年=暁星高)にもボールが収まりきらない展開が続き、攻撃の糸口が見つからない。その後自分たちのミスから追加点を許すと、終了間際にはFKから2点を献上し万事休す。2-6という屈辱的な敗戦を喫した。

 慶大の失点の殆どがミスからの失点であり、点差ほどの実力差はなく、敗因は自分たちのサッカーを「徹底」(須田監督)できなかったことによる自滅である。しかし課題もはっきりしており、慶大にはJリーグのチームを相手に通用した基盤がある。慶大は、1試合少ないものの暫定で降格圏の11位に転落。さらに次節は暫定3位と上位につける桐蔭横浜大が相手だ。厳しい状況で、後半崩壊してしまった守備を立て直せるか。

以下、慶應義塾大の試合後のコメント
松下純土主将(4年=國学院久我山高)
―今日の試合を振り返って。
「前半いい形で2点取って少し油断してしまった部分があって、1点取られた後も前半、勝ってはいたもののどちらかというと相手のペースで、ハーフタイムにもそれを修正できずに後半ズルズルいって、早い時間に同点に追いつかれてチームの集中の糸が切れてしまって、立て直すことができずにその後もう2点3点、しかも失点の場面も後ろからのパスミスであったり、崩されたというよりは自滅で自分たちのミスからの失点でもあったので、ものすごいスコアですけど勿体ない試合でした」

―次節までの修正点と今後に向けて。
「まずは自分たちのこの夏やってきたサッカーをもう一度見つめ直して、そこを徹底することには始まらないと思っています。次も1週間ないですけど、今日の反省を生かして、修正するところはして次の試合では自分たちのサッカーを一試合通してできればいいと思います」


端山豪(2年=東京Vユース)
―今日の試合を振り返って。
「前半の1失点がすごくもったいなかったかなという印象があって、開幕まで夏を含めて、総理大臣杯など、そこからの期間である程度チームとしてしっかり準備ができていると思っていたので、こういう形になってしまったのは残念でした。どこかひとつ狂うとこういうことが起こってしまうと思いますし、かといってすべてが崩壊してしまったわけではないと思うので、(気持ちを)入れかえて勝ちたいと思います」

―自身の2得点について。
「1点目は相手のミスもあって、相手のディフェンスやキーパーのところを狙っているので、それがゴールにつながったのはよかったかなと思うのですが、2点目はパスが良かったのでうまいタイミングで切り返せて入ったので良かったです」


(取材・文 慶應スポーツ新聞会 木下彰)

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