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[コマスポ]見えてきた首位奪還!決定力を見せつけられるか

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第87回関東大学サッカーリーグ戦2部第16節は13日、東京国際大学坂戸キャンパス総合グラウンドで駒沢大が朝鮮大学校と対戦する。前節の拓殖大戦は前半に先制される苦しい展開。しかし、1点のビハインドを抱えた駒大は後半早々にMF吉岡雅和(1年=長崎総合科学大附高)のゴールで追いつく。そこで駒大は一人の退場者を出してしまうが、GK大石健太(4年=磐田北高)のPK阻止を含むファインセーブやDF陣が必死に凌ぐなどして徐々に流れを掴む。そして83分、MF碓井鉄平(4年=山梨学院高)のFKのチャンスを伊藤槙人(3年=浜名高)が合わせ逆転に成功。そのまま試合が終了し、数的不利な状況になった難しいゲームで劇的な白星を挙げた。

 10節での朝鮮大学校戦では、前半の立ち上がりから失点し、そこから好機をものにできず苦しい展開を自ら引き寄せてしまう。結果、2-1で敗北したが、課題が浮き彫りとなった試合であった。今年の駒大は立ち上がりと終了間際の失点が際だって多い。特に多く見られるのが、立ち上がりに強みである高さを生かしたヘディングで勝てず、セカンドボールを取られ流れをつかめないままの失点と終了間際にDF陣の一瞬の集中の途切れにより隙を突かれて失点するシーンである。「セットプレーの対応と失点の多かった試合の入りと終わりを意識した」と大石が語るように、選手自身も自覚しており、意識して試合に臨む選手も多いようだ。ただ、前節はその課題の修正を感じさせない試合展開だっただけに、今節も前節の勢いを絶やさないプレーが期待される。また、今節は累積警告によりDF大木暁(3年=東京Vユース)が出場停止である。毎試合攻守に貢献し、存在感を上げている選手だ。大木の不在の穴をどう埋め、どう戦うかも注目すべき点だ。

 次節の対戦相手の朝鮮大学校は15節終了時点で9位のチームである。後期は2勝1分け3敗という戦績だが、前節の平成国際大戦に2-0で完封勝利。調子を上げつつある。特に注意したい選手は、MF姜光(2年=東京朝鮮高)だ。ゴールへの意識の高さとドリブルが大きな武器であり、前回の朝鮮大戦でも立ち上がりにゴールを取られた選手だ。もう一人守備の選手で挙げるとすれば、DF慎鏞紀(2年=東京朝鮮高)だ。守備はもちろん、チャンスメイクもできる手ごわい選手である。朝鮮大はリーグ後半戦の開幕の相手だったがその試合では何度も好機はあったにも関わらずなかなかゴールを奪えなかった。吉岡のゴールはあったものの、とにかく1点を取るまでの時間が長かった。今節ではFW陣の決定力もカギとなる。DF陣が粘って守り、そこにどれだけゴールでついていけるか。

 「内容がどうこうよりも勝ちにこだわっていきたい」とDF平尾優頼(3年=市立船橋高)は語る。昇格圏内の2位につけるが1位の東京国際大学までの勝ち点差はわずか1。徐々に首位奪還も見えてきた。ただ、3位以下の青山学院大学や東京農業大学も調子を上げつつあり油断を許さない状況が続く。昇格のために今欲しいのは勝利のみである。

(文 駒大スポーツ 髙尾葉菜)
 
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