[早スポ]またも専大に敗戦。リーグ戦は2位で終える
[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 11月24日 東京・味の素フィールド西が丘
早稲田大0-1専修大
4月に開幕した22節に及ぶ長丁場の関東大学リーグ戦(リーグ戦)が遂に最終節を迎えた。2位が確定している早大の対戦相手はリーグ戦3連覇を果たした首位の専大だ。早大はここ3年間専大に1度も勝てておらず、「専大に勝たなければいけない」(MF近藤貴司、3年=三菱養和SCユース)と選手たちは意気込んだ。試合は立ち上がりから緊張感のある内容で一進一退の攻防となるが、39分にカウンターから専大に先制される。後半、早大も猛攻を見せ多くのチャンスを作るも決めきれず、0-1の敗戦。消化試合ではあったものの多くの観衆を集め、両校のプライドを懸けた好ゲームとなった。
リーグ戦最終節、1位2位直接対決の名に違わず白熱の一戦となる。前半、相手にボールを保持されながら、粘り強い守備からボールを奪ってカウンターという形でシュートまで持っていく早大。一方の専大も、早大が一瞬の隙を見せると個技を織り交ぜた巧みなパスワークでディフェンスを崩し、チャンスを作る。両チームが対照的ともいえる特徴を互いに発揮し、緊迫した試合展開に。そして39分にスコアが動く。専大陣地内での早大ボールのFKを相手にクリアされるとそのままカウンターを許し、左サイドからのグラウンダーのクロスをMF北出雄星(専大)に押し込まれ失点。巧さだけでなく鋭さを見せた専大がリードし、前半を折り返す。
後半も両チーム共に好プレーを見せながら、徐々に早大が多くのチャンスを作っていく。55分、カウンターからFW榎本大希(4年=横浜FMユース)がドリブルで運び、パスを受けたフリーの近藤貴がシュートを放つもキーパーに阻まれる。68分にはCKからDF三竿雄斗(4年=東京Vユース)がヘディングで合わせるも惜しくもクロスバー。さらに71分、スルーパスに抜け出したMF石川拓(4年=日本大学高)のシュートがネットを揺らすもオフサイドの判定。早大は決定機を立て続けに作る。対する専大もMF下田北斗、MF長澤和輝、FW仲川輝人を中心とした攻撃で早大ゴールを脅かす。しかし、最後まで互いにチャンスを迎えるもスコアは動かず。意地がぶつかり合った大学サッカー最高峰の試合は0-1で終了となった。
またしても専大には勝てなかった早大。「ゴール前の精度だけが足りなかった」(三竿)との言葉通り、多くの決定機を一つもものにできなかったことが敗因として挙げられる。一方で、「ワセダらしさというか、ここ最近無かった自分たちの強みを多く出せた」とMF中田航平主将(4年=横浜FMユース)は語る。ミスやセットプレーからの失点など集中力や球際での強さが欠け、大味の試合が多かった後期だったが、この試合では粘り強さや攻守の切り替えなどで強みを見せ、締まった試合となった。
リーグ戦全22節が終わって、首位・専大と2位・早大の勝ち点差は『15』。王者の実力をまざまざと見せつけられた結果である。早大は前期9試合で6失点と堅守を誇ったが、後期13試合で25失点と崩壊。同時に勝ち点を取りこぼし、気付けば専大との差は大きく広がっていた。頂点のみを目指す早大にとって、悔しいリーグ戦であっただろう。しかし12月には全日本大学選手権が待っている。専大戦で再認識した自分たちの強みを生かし、リベンジする舞台は目前に迫る。もう一度、昨季辿り着いた大学サッカーの頂へ。「サッカー生の全てを懸けて」(榎本)、古賀ワセダが連覇を狙う。
[写真]またも専大に敗戦。リーグ戦は2位で終える
(取材・文 早稲田スポーツ新聞会 下村龍史、写真 芦川葉子)
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 11月24日 東京・味の素フィールド西が丘
早稲田大0-1専修大
4月に開幕した22節に及ぶ長丁場の関東大学リーグ戦(リーグ戦)が遂に最終節を迎えた。2位が確定している早大の対戦相手はリーグ戦3連覇を果たした首位の専大だ。早大はここ3年間専大に1度も勝てておらず、「専大に勝たなければいけない」(MF近藤貴司、3年=三菱養和SCユース)と選手たちは意気込んだ。試合は立ち上がりから緊張感のある内容で一進一退の攻防となるが、39分にカウンターから専大に先制される。後半、早大も猛攻を見せ多くのチャンスを作るも決めきれず、0-1の敗戦。消化試合ではあったものの多くの観衆を集め、両校のプライドを懸けた好ゲームとなった。
リーグ戦最終節、1位2位直接対決の名に違わず白熱の一戦となる。前半、相手にボールを保持されながら、粘り強い守備からボールを奪ってカウンターという形でシュートまで持っていく早大。一方の専大も、早大が一瞬の隙を見せると個技を織り交ぜた巧みなパスワークでディフェンスを崩し、チャンスを作る。両チームが対照的ともいえる特徴を互いに発揮し、緊迫した試合展開に。そして39分にスコアが動く。専大陣地内での早大ボールのFKを相手にクリアされるとそのままカウンターを許し、左サイドからのグラウンダーのクロスをMF北出雄星(専大)に押し込まれ失点。巧さだけでなく鋭さを見せた専大がリードし、前半を折り返す。
後半も両チーム共に好プレーを見せながら、徐々に早大が多くのチャンスを作っていく。55分、カウンターからFW榎本大希(4年=横浜FMユース)がドリブルで運び、パスを受けたフリーの近藤貴がシュートを放つもキーパーに阻まれる。68分にはCKからDF三竿雄斗(4年=東京Vユース)がヘディングで合わせるも惜しくもクロスバー。さらに71分、スルーパスに抜け出したMF石川拓(4年=日本大学高)のシュートがネットを揺らすもオフサイドの判定。早大は決定機を立て続けに作る。対する専大もMF下田北斗、MF長澤和輝、FW仲川輝人を中心とした攻撃で早大ゴールを脅かす。しかし、最後まで互いにチャンスを迎えるもスコアは動かず。意地がぶつかり合った大学サッカー最高峰の試合は0-1で終了となった。
またしても専大には勝てなかった早大。「ゴール前の精度だけが足りなかった」(三竿)との言葉通り、多くの決定機を一つもものにできなかったことが敗因として挙げられる。一方で、「ワセダらしさというか、ここ最近無かった自分たちの強みを多く出せた」とMF中田航平主将(4年=横浜FMユース)は語る。ミスやセットプレーからの失点など集中力や球際での強さが欠け、大味の試合が多かった後期だったが、この試合では粘り強さや攻守の切り替えなどで強みを見せ、締まった試合となった。
リーグ戦全22節が終わって、首位・専大と2位・早大の勝ち点差は『15』。王者の実力をまざまざと見せつけられた結果である。早大は前期9試合で6失点と堅守を誇ったが、後期13試合で25失点と崩壊。同時に勝ち点を取りこぼし、気付けば専大との差は大きく広がっていた。頂点のみを目指す早大にとって、悔しいリーグ戦であっただろう。しかし12月には全日本大学選手権が待っている。専大戦で再認識した自分たちの強みを生かし、リベンジする舞台は目前に迫る。もう一度、昨季辿り着いた大学サッカーの頂へ。「サッカー生の全てを懸けて」(榎本)、古賀ワセダが連覇を狙う。
[写真]またも専大に敗戦。リーグ戦は2位で終える
(取材・文 早稲田スポーツ新聞会 下村龍史、写真 芦川葉子)