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[慶スポ]プラン通りの勝ち方で強豪を下す! 筑波大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[4.27 関東1部リーグ第5節 慶應義塾大1-0筑波大 味の素スタジアム西競技場]

 順調に勝ち点を積み上げ、未だ無敗の慶大。前節の専大戦では粘り強さを見せ、引き分けに持ち込んだ。今節は不調の筑波大を相手に、昨季とは一味違った慶大を見せつける。前半19分にセットプレーから1得点を得た後は、自陣に引いて相手の攻撃を遮断。リードをして迎えた後半も堅い守備で無失点に抑え、1-0のスコアで慶大が勝ち点3を獲得した。

 慶大はメンバーを前節と変えず、これまでと同様に「堅守速攻」を掲げ試合に臨む。前半は開始から激しく攻守が入れ替わるが、その後はボールをなかなか保持できず、苦しい展開に。だが筑波大の、ギャップに通す速いテンポのパス回しに対し、増田湧介(4年=清水東高)主将を中心に体を張ったプレーを見せ、果敢に食らいつく。そして前半19分、左サイドからのFKを獲得。加瀬澤力(2年=清水東高)の大きく弧を描いたボールに、望月大知(2年=静岡学園高)が頭で折り返し、宮地元貴(2年=東京Vユース)がゴールに突き刺す。セットプレーからのこのゴールは、同様の形が第1、第3節でも見られ、宮地自身、「あいつ(望月)のところにボールが行った時は何かあるんじゃないかと常に思う」と言うように、攻撃の形が出来上がっている。その後は両チーム共にチャンスをものにできず、前半を1-0で折り返す。

 1点を守り切りたい慶大は後半、再び厳しい展開に。攻撃のギアを一段階上げた筑波大に、車屋紳太郎(4年=大津高)、中野嘉大(4年=佐賀東高)を中心に、流れるようなポゼッションサッカーを展開される。それに対してブロックを固め続ける慶大。後半27分にはペナルティエリア内で中野をフリーにし、混戦の中の隙を突かれ、シュートを打たれる。しかし、これは峯達也(4年=桐光学園高)がキャッチし、ピンチをしのいだ。その後は一進一退の攻防が続くが、同38分、左サイドで慶大がFKを獲得。これを途中出場の澤根祐(4年=清水東高)が上げ、ファーサイドで待っていた増田が頭であわせるも、枠を外してしまう。残り5分は疲れの色が見え始めるが、90分間集中を切らさなかった慶大が1-0のまま守りきり、タイムアップ。

 「チャレンジャーとして、一戦一戦」(須田監督)。謙虚な姿勢がチーム全体に見られる今季の慶大ソッカー部。今節は並木凌介(4年=國學院久我山高)と望月の連携を中心としたブロック、そしてセットプレーでの得点パターンと、守備と攻撃の両方が安定して勝利をつかみ取ることができた。次節の相手は、今年1部に昇格した東国大。今節の結果で第4位にのし上がった荒鷲たちだが、ひたむきに試合に臨む姿勢は変わらない。


試合後の監督・選手のコメント

●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「相手がギャップで受けて速いテンポで回してくるチームだったので、それに対して縦パスを入れさせないことと、自由にやらせないことを、90分間を通して全体的に出来たので、良くやったと思います。守備がすごく集中していたのが良かったですね」

―攻撃陣の交代の意図は
「浅間翔大(4年=暁星高)の足がつっちゃったので、増田を真ん中に入れることで守備の安定を図れたので、左の澤根はバランスが良くて、もちろん攻撃の選手だけれども、守備がとても良かったと思うので、そういうところでは攻撃的な選手を入れたということではないですね」

―ベンチメンバーの新しい顔ぶれと、端山豪(3年=東京Ⅴユース)選手の不在について
「端山は怪我で一か月ちょっと様子見なので、体作りをするのが彼の将来的にも良いと思っています。総力戦なので、コンディションの良い選手を入れていく、そういうことで磨見朋樹(4年=横浜FCユース)あたりを(ベンチに)入れてみました」

―相手の筑波大の10番を自由にしてしまうシーンが見られたが
「10番はポイントになる選手だから、彼らはギャップで受けるのが特徴で、フリーになるトレーニングもやっていると思います。(自分たちは)フリーにはしているんだけども見ておいて、入った瞬間に粘り強くっていう形を採りました。彼は非常に良い選手なので、崩されることもあったんだけども、結局最後のところで集中して守れたので全体的にはすごく良かったと思います」

―未だ負けなしの状況について
「自分たちは常にチャレンジャーで、去年はラッキーに残留できて、基本的には一番下のチームだということを自覚して、どんな相手でもチャレンジャーとしてやっていく、目の前の相手に対して一戦一戦やっていくことですね。失点しないのはすごく評価できるんだけども、次の試合に向けてまた準備をするだけです」

宮地元貴(2年=東京Vユース)
―今日の試合を振り返って
「監督がずっとFWで使い続けてくれるので、その期待に応えられたのは良かったかなと思います」

―相手がつなぐチームで、戦術がうまく機能したように見えたが
「監督からも、今まで自分たちはこの試合のためにやってきたというのを試合前に言われたので、自分たちもそういった統一意識を持って試合に臨めたので良かったと思います」

―ゴールシーンを振り返って
「自分はFWなので、ゴールに向かって飛び込んだだけです」

―望月とのホットラインが出来つつあるが
「あいつのところにボールが行った時は何かあるんじゃないか、と常に思っているので、これからも狙っていきたいです」

―5試合で3点という得点ペースを振り返って
「全然足らないと思います。試合数を超えるぐらいゴールを奪いたいので、今日は他に何回もチャンスがありましたし、次はそういうところを決め切れるようにしたいです」

―次節に向けて
「謙虚な気持ちを忘れずに、また自分がしっかり点を取って、絶対に慶應を勝利に導けるように頑張りたいと思います」


(取材・文 慶應スポーツ 須佐奈月)


[次節試合予定]

第6節 5月3日 東国大戦 (13:50@湘南BMWスタジアム平塚)

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