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[慶スポ]2年前の雪辱ならず、今季初黒星

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[5.3 関東1部・リーグ第6節 慶應義塾大0-2東国大 湘南BMWスアジアム平塚]

 4月を3勝2分と、良いスタートを切った慶大ソッカー部。目標のインカレ出場へ、さらにはずみをつけたい慶大の今節の相手は、東国大だった。一昨年のアミノバイタルカップでは1回戦でまさかの敗戦を喫しており、まさに因縁の相手だ。この試合に勝って上位の早大、順大との連戦に臨みたいところであったが、慶大と同じく守備からリズムを作る東国大のペースで終始試合が進む。0-2の完敗で、今季初黒星を喫してしまった。

 前半から東国大の堅いディフェンスを崩すことが出来ず、逆にセカンドボールを拾われてからショートカウンターを浴びる。今季の自分たちのスタイルを東国大にやられる、嫌な流れになってしまった慶大。相手のペースで試合が進むと、31分に自陣深くでのクリアミスからボールを拾われる。中央へクロスを送られると、加藤龍治(4年=成立学園高)にヘッドで合わせられ、先制点を献上してしまう。なかなか自分たちのペースをつかめない慶大であったが、ここから怒涛の反撃を見せる。しかし、得点には至らず、前半を0-1で折り返した。

 後半は何とかして得点を奪いたい慶大だったが、前半の絶好機を逃した代償は大きかった。しっかりと守りを固めてくる東国大に対し、有効な攻め手を見いだすことが出来ずに、攻撃が停滞。慶大も山本哲平(2年=國學院久我山高)、澤根祐(4年=清水東高)を投入し点を奪いに行くが、前半と同様に、前がかりになった隙を突かれ「慶大がやりたいサッカー」(増田湧介主将・4年=清水東高)を東国大に展開される。すると80分、センターサークル付近でのパスミスからカウンターを受けると、ペナルティーエリア内で相手を倒してしまい、PKを献上。これをきっちり決められ、得点差は2点に広がってしまう。最後はDFの久保飛翔(3年=済美高)をFWで起用するも実らず、無情にも試合終了のホイッスルを迎えた。

 慶大はここまで負けなしだったが、今節の試合は完敗。同じようなカラーの相手に対して自分たちのサッカーを貫けずに、勝ち点を得ることが出来なかった。それでも、目指すスタイルは変わらない。それだけに「しっかりとこの敗戦を割り切って次の試合に臨めれば」(須田芳正監督)、連敗することはないだろう。次節の相手は宿敵・早大。ここまで共に3勝1敗2分で、ライバルも今節に今季初黒星を喫している。慶大は早大に対して6連敗中。これ以上敗れるわけにはいかない。目指すのは勝利のみだ。


試合後の監督のコメント

●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「完敗だよね。内容も良くなかったし、全体的に体も重かった。最初から決定機を作られて、いつか点が入るという雰囲気でした。うちは昨年とは全然違うチームで、相当研究されていたと思います。相手の4番と9番は相当強くて、そこにボールを入れさせないようにはしましたけど、サイドバックからロングボールをその2人に入れられた時の対応が統一されてなかったよね。高い位置からプレッシャーをかけに行くのかもっと引いて守るのか、そこが中途半端になってしまった。そのような展開で先制点を入れられて、後手後手に回ってしまった。今日は全てにおいて完敗だったね」

―宮地元貴(2年=東京Vユース)選手を下げてポストプレーを使わない作戦に移行したかとも思えた
「(宮地)元貴も少し体にキレがなかったので(山本)哲平を入れたんだけど、相手が引いてきたこともあって、そこでも攻撃の方向性に一貫性がなかったよね。そこに対して、今季で経験したことのないものを経験した。流れ的にも勝てる感じではなかったよね。前半の最後に惜しい場面はあったけど。全体的に相手のペースにはまってしまった」

―次節は早慶戦だが
「次の試合まで3日しかないから、まずは心と体をリフレッシュすること。それと、今節が今季初めての負けということで、連敗しないためにもこの敗戦を割り切って、新たな気持ちで次の試合に臨むこと。そういう意味では、次は早大というモチベーションがあるからやりやすいと思う。リーグ戦の1つではあるんだけど、(早大に)6連敗中だからなんとしても勝ちたいよね」

 (取材・文 慶應スポーツ 住田孝介)


[次節試合予定]

第7節 5月6日 早大戦 (13:50@味の素フィールド西が丘)

次節は、今季で初めての早慶戦が行われ、当日限定のイベントも企画中です。激戦必至の伝統の一戦に、是非足を運んでみてください。



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