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[スポ東]理想の形で先制も痛恨のドロー

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[スポーツ東洋 ゲキサカ版]
[5.25 第88回関東大学サッカーリーグ戦2部リーグ第10節 東洋大1-1青学大]

 前節、首位神大に勝利した東洋大は、ホームで青学大との一戦に臨んだ。前半序盤こそ青学大の圧力に対して受け身に回るが、次第に持ち前のパスワークで試合をコントロールしていく。すると26分、仙頭から右の石坂に送り、グラウンダーの折り返しを中央の遊馬が決め先制に成功する。しかし、30分、左サイドの連係ミスから一瞬の隙を突かれ同点に。後半は、中盤のしのぎあいが一層激しくなるも得点は生まれず、一進一退の攻防はドローのまま終了となった。

<得点者>
26分 遊馬

<警告>
62分 仙頭
68分 石坂

<出場メンバー>
▽GK
浅沼優瑠(4年=成立学園高)
▽DF
石坂元気(3年=広島ユース)
74分→飯島樹生(2年=流通経済大柏高)
田口慎太郎(4年=帝京高)
84分→小山大貴(3年=大宮ユース)
郡司昌弥(3年=柏U-18)
池田稔樹(3年=桐生一高)
▽MF
郡司直哉(4年=水戸葵陵高)
74分→原田守(1年=藤枝東高)
小山北斗(3年=帝京高)
斉藤昂太(4年=八千代高)
仙頭啓矢(2年=京都橘高)
▽FW
遊馬将也(3年=武南高)
平石直人(4年=帝京高)

 理想通りの試合展開だった。古川監督の「気温が高い中で後手を踏まないようにしっかりゲームに入ろう」という言葉通り、蒸し暑さの残るピッチ上でも選手たちはいつも通りの東洋大のサッカーを体現した。15分を過ぎたあたりから中央からサイドへとピッチを広く使ったポゼッションでリズムをつかみ始める。26分、中盤での素早いつなぎから右サイドへ展開、石坂の折り返しを右足一線、遊馬が先制点を呼び込んだ。待望のゴールで攻撃陣にエンジンがかかる。28分には、平石が中央へ持ち込んでミドルシュート。これは惜しくも左ポストにはじかれる。試合は東洋大ペースへ傾くかと思われたが30分に左サイドの細かいパス交換を奪われると、裏に抜けだされ同点弾を浴びせられる。その後は青学大にペースを奪われ、37分、38分と立て続けにペナルティエリア内に侵入されるがディフェンダーが体を張る。41分には中央からのロングシュート、44分にはフリーキックからヘディングで合わせられるも、バーの上。前半を1対1で折り返す。

 後半、中盤での攻防が激しくなり試合は荒れ模様を呈する。53分、激しいプレスをパスでかわすと右へ展開、中央への折り返しを斉藤がシュートするも枠をとらえることはできない。先制のシーンを連想させる場面だったが決められない。青学大は、左サイドのドリブルからチャンスをつくりだす。再三の突破に、石坂がたまらずファール、イエローカードをもらってしまう。71分には、パスミスを中央で奪われるとクロスをヘディングで合わされるもサイドネット。その後、中盤でボールが拾えなくなってきた東洋大は、前節デビューを飾った一年生の原田、さらに石坂に代えて今季初出場の飯島を投入。試合はその後、終盤にかけ両チーム運動量が落ちオープンな展開になる。試合終了間際、青学に攻め込まれるも浅沼を中心とした守備陣がゴールを守り抜く。アディショナルタイムには飯島がワンツーで抜け出してクロス、跳ね返りを仙頭がシュートも大きく枠を外れ試合終了。熱い攻防戦は最後まで見逃せない激しい展開だったがドロー決着となった。

 選手たちの表情からは、勝ち点3を取りきれなかった悔しさが伝わってきた。来週からはすぐにアミノバイタルカップが始まる。古川監督は、「疲労はたまっているが、一回頭をリセットさせてコンディションを整えて臨みたい。」と語る。暑い季節になってきたが、持ち前のパスサッカーをさらに磨き、リーグ戦同様カップ戦でも頂点を目指す。

[写真]攻撃のリズムをつくった仙頭

(文 スポーツ東洋 吉本一生)
(写真 国府翔也)
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