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[スポ東]激しいせめぎ合い 魂のプレーで接戦を制す!

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[スポーツ東洋 ゲキサカ版]
[9.20 第88回関東大学サッカーリーグ戦・後期2部リーグ第14節 東洋大3-2法大]

 前節、首位・関学大に敗れ、一部復帰へ負けられない東洋大は3位の法大と対戦した。前半にセットプレーから2得点をあげるが、その後法大に流れは傾き後半に追いつかれてしまう。球際で激しい戦いが繰り広げられた激闘は、石坂のゴールで東洋大がリードを奪うと体を張った全員守備とカウンターで隙を与えず、上位相手に白熱のシーソーゲームを制した。

東洋大3-2(2-1)法大

<得点者>
21分 仙頭
27分 遊馬
58分 石坂

<出場メンバー>
▽GK
浅沼優瑠(4年=成立学園高)
▽DF
石坂元気(3年=広島ユース)
瀧澤修平(3年=東洋大牛久高)
郡司昌弥(3年=柏U-18)
池田稔樹(3年=桐生一高)
66分→筑井駿(4年=前橋育英高)
▽MF
徳市寛人(2年=東福岡高)
小島正之介(3年=常総アイデンティU-18)
90+2分→川森有真(4年=広島ユース)
斉藤昂太(4年=八千代高)
仙頭啓矢(2年=京都橘高)
▽FW
遊馬将也(3年=武南高)
平石直人(4年=帝京高)

 前半、東洋大の多彩なセットプレーが牙をむいた。開始直後に仙頭のコーナーキックを合わせたヘディングがポストを直撃。その後は遊馬を中心に前線からの守備で相手のミスを誘うと縦に素早い攻撃を見せる。すると圧巻は20分、遊馬が激しいタックルを受け、左45度の角度からフリーキックを獲得。仙頭の放ったキックはゴール右隅にするりと吸い込まれた。セットプレーの練習はそれほど行わない東洋大だが、「選手が自主練で取り組んでくれた成果」と古川監督が語るように、壁に入った選手がキッカーの足元を隠す連係プレーで得点を呼び込んだ。この日は幾度のセットプレーでも多彩なパターンが見え、選手たちのアイディアによる新しい東洋大のストロングポイントが表れた。27分のコーナーキックではゴール前の混戦から遊馬がボレーで押し込み追加点。その後は法大がサイドを制圧し、そこからコーナーキックを獲得して勢いに乗る。前半だけで法大は7本ものコーナーキックのチャンスを得るが浅沼を中心にゴールにカギをかけ得点を許さない。しかし42分、そのカギが遂にこじ開けられる。コーナーキックのこぼれ球を放り込まれ、折り返されたボールが相手の足元にわたりシュート。前半のうちに1点を返され試合は2対1となりリードは1点差となる。

 後半はリードして折り返した前半とは打って変わって、攻勢に出てきた相手の圧力に苦しみ、開始1分に同点弾を浴びてしまう。相手にボランチとセンターバックの間でうまくボールを受けられ反転されると、空いていた左サイドのスペースを使われ失点。いきなり出鼻をくじかれ、イレブンは肩を落とした。しかし、試合のペースをもう一度握るため、中盤のせめぎ合いで気持ちのこもったプレーを披露する。平石が中盤で奪ったボールを繊細なタッチでキープ、ディフェンスラインから池田が果敢にオーバーラップを見せサイドを突破。全員の守から攻への高い意識で勝利への執念を見せる。そして58分、閃光のようなスピードで切り裂いたドリブルがチームに漂う停滞感を打破した。センターバックからのロングフィードが再三の攻め上がりを見せていた石坂の元へ。驚異的な速さでDFを置き去りにし、ペナルティエリアへ侵入する。冷静にサイドネットを狙い、チームに待望の勝ち越し点を呼び込む。遊馬もインタビューで石坂のスピードを絶賛した。その後は法大の猛攻を郡司昌、瀧澤を中心に冷静に対処する。さらに、法大が攻撃に出てきたスペースを平石や今季初スタメンとなった小島が有効活用しカウンターを仕掛ける。試合終盤は再びセットプレーのピンチが訪れたが、最後まで集中したプレーで相手を封じ、3対2で手に汗握る接戦を制した。

 勝利への魂がピッチで表現され、肌寒い秋風吹く中、ピッチでは熱すぎる一戦が展開された。「どこが相手でも今日の立ち上がりのような試合の入り方をしたい」。今日の勝利にほほを緩めることなく古川監督は次戦の勝利を静かに誓った。

[今後の試合予定]
第15節・9月27日東農大戦(11:30@東洋大朝霞G)

[写真]先制点は仙頭の鮮烈なFKから生まれた

(文 スポーツ東洋 吉本一生)
(写真 国府翔也 横山恵美)


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