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[ケイスポ]開始早々の失点が響き大敗 明大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[9.28 関東1部リーグ第15節 慶應義塾大1-4明大 古河市立古河サッカー場]

 前節は土壇場に追いつかれ、下位チーム相手に勝ち点3を逃した慶大。今節は増田湧介主将(4年=清水東高)もスタメンに復帰し、上位争いに名乗りを上げる明大との一戦に臨む。しかし、開始早々3分にセットプレーから失点。21分にPKで追いつくものの、すぐに1点を返されリードを許したまま後半に突入。後半さらに失点を重ね、今季最多失点の1-4で今節を終えた。インカレ出場ラインの6位まで順位を下げ、課題の残る試合結果となった。

 増田を左サイドハーフに起用し、前節同様、宮地元貴(2年=東京ヴェルディユース)と加瀬澤力(2年=清水東高)の2トップ体制で臨む。試合は立ち上がり3分に早くも動きを見せた。明大に最初のコーナーキックを献上すると、こぼれ球に反応した相手選手のシュートはゴールへ。許してはいけない先制点を奪われてしまう。気持ちを切り替え12分、宮地が中央を切り裂きシュートを放つが、これは相手キーパーに阻まれる。迎えた21分、加瀬澤が倒されるとPKを獲得。これを端山豪(3年=東京ヴェルディユース)が右足で冷静に押し込み、試合を振り出しに戻した。しかしその9分後、ハーフライン付近でボールを奪われ右サイドを崩されると、クロスに頭で合わせられ追加点を許す。前半のうちに追いつきたい慶大だったが、攻撃陣の力も空しくリードを許したまま前半を折り返した。

 なんとしても逆転したい後半だったが、開始から主導権を握ったのは明大だった。嫌な流れを変えようと、宮地に代えて山本哲平(2年=國學院久我山高)を投入し反撃に向かう。しかし65分、井上大(2年=國學院久我山高)のプレスに緩みが見えた一瞬の隙にミドルシュートを打たれ、点差を広げられた。川田悠介(4年=桐蔭学園高)と小林剛(4年=鎌倉高)を投入し攻撃に力を入れるが、悲劇はさらに続く。77分、またもCKからヘディングで押し込まれ4失点目。81分に山本が倒され二度目のPKを獲得するが端山が外してしまい、明大が優勢を保つ。アディショナルタイムに獲得したFKに望みをかけるが、最後まで得点には至らずフィニッシュ。1点が遠く、大量失点で完敗を喫した。

 「全部が完敗の一つに尽きる」(須田芳正監督)攻守ともに後味の悪い試合となってしまった。敗因はセットプレーからの失点だと選手たちは口をそろえて顧みる。後期開幕以降の失点のうち半分以上がセットプレーからの簡単な失点だ。初心に戻り、「もう一度守備から試合に入るというのを徹底して」(久保飛翔・3年=済美高)切り替えなければならない。そんな次節の相手は、現在勝ち点の並ぶ国士大。インカレ出場を目標に、慶大ソッカー部の意地を見せつけたい。


試合後の監督・選手のコメント
●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「完敗です。うちは先制点を取られちゃうときついですね。やっぱり我慢して守って抑えて1点取るというサッカーだと。あの得点(先制点)で決まっちゃったんじゃないかな。もちろん追いついたりはしているけれど、流れ的には2点目も簡単ですね。もちろん相手の選手は、レベルがうちらの選手とは違うけれど、チームとしてやっていく中で、あまりにも得点が簡単すぎるし2点がセットプレーからだったので、どうにもならないです」

―攻撃面では
「今日は、いい守備からいいカウンターを、というのもいい守備がなかなかできなかったので、攻撃もいい形で入れなかったですね。全体の雰囲気的にもハードワークもできていなかったと思うし、こぼれ球も拾えなかったので、全部が完敗の一つに尽きます」

―課題は
「セットプレーですね。先制点を(セットプレーで)取られちゃうのは、もうあれで決まりですね」

―次節への意気込みをお願いします
「こうやって完敗した後は気持ちを切り替えていくことが一番ですね。今度はインカレに向けてちょっと勝ち点の並んでいるチームとなので、こういう試合が重要なので、ゆっくり休んで、気持ちを切り替えてやります」

増田湧介 (4年=清水東高)主将
―今日の試合を振り返って
「結果からすると1-4ですが、自分たちのペースのときもありましたし、そういった流れを読んで、自分がリーダーとなってチームを動かしたりということができなかったことが1つの敗因だと思います」

―スタメン復帰で、意識したことは
「チームの結果がなかなか出ていない状況だったので、自分が出てなんとしても勝利に導きたかったんですけど、このような結果になってしまって非常に残念です」

―守備面を中心にどのように切り替えていきたいか
「後期はセットプレーからの失点が多いというのがあるので、チームとしてそこをもっと意識していきたいと思います」

―次節に向けて
「自分たちの目標である、インカレ出場に向けて、負けは許されないのでチームとしてまた一週間いい準備をして必ず勝ちたいと思います」


(取材・文 慶應スポーツ 池田麻里子)


[次節試合予定]

第16節 10月5日 国士大戦 (11:30@中央大学サッカーグラウンド)

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