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[ケイスポ]慶大らしさ見せるも下位相手に痛恨のドロー 東国大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[10.12 関東1部・リーグ第17節 慶應義塾大0-0東国大 味の素スタジアム西競技場]

前節、慶大は同勝ち点の国士大とドローに終わり、インカレ出場権争いから一歩抜け出すことは出来なかった。今節の相手は10位の東国大。後期に入ってわずか1勝と波に乗り切れない慶大にとっては勝ち点3の欲しい一戦だ。ここ4試合で8失点と調子を落としていた守備陣が奮闘し無失点に抑えるも、この日は攻撃陣が不発。慶大らしさも垣間見えたが、スコアレスドローで勝ち点1を分け合う結果に終わった。

前節の「ゴール前で停滞する場面が多く見られていた」(端山豪(3年=東京ヴェルディユース))反省を生かし、慶大が積極的な攻撃を展開する。10分にはロングボールのこぼれ球を端山がボレーシュート。これは惜しくもポストに嫌われる。その後も次々ペナルティエリア外からミドルシュートを放つも枠の外。押し込んでいた慶大だったが、29分、慶大の右サイドからの展開で、最後はフリーでシュートを打たれるが、峯達也(4年=桐光学園高)が辛うじてはじき出す。その後は再び慶大ペースとなるも得点は奪えず、0-0で前半を終える。

 後半に入ると流れが一変する。開始早々、二度のセットプレーからピンチを招くが共にポスト。ここ数試合の失点パターンであったセットプレーでひやりとさせられる。その後は互いに攻め手を欠く時間が続く。慶大はボランチの浅間翔大(4年=暁星高)と山浦新(4年=東京ヴェルディユース)がバランスを保ちつつ、守から攻へのつなぎ役として徐々に攻撃を活性化させる。すると37分、増田湧介主将(4年=清水東高)がワンツーで抜け出してのシュートはGKの好セーブで得点ならず。最後までゴールを割れないまま試合は終了した。

 後半戦は開幕戦の桐蔭横浜大戦以降完封試合が無かった。この日もピンチはあったが、身体を張ってゴールを割らせなかった。一方で攻撃陣は最後まで攻撃の形を作れず。さらにこの試合で加瀬澤が負傷し、今季中の復帰は厳しい状況に。「数少ないチャンスをものにする」(須田芳正監督)ためにも、攻撃にアクセントを加えられる端山らの活躍が今後は鍵となる。残留争いでもがき苦しんだ日々から1年。目指すところは昨季と180度違っても、慶大らしく謙虚に戦い続けて2年分の借りを返す。


試合後の監督・選手のコメント

●須田芳正監督

―今日の試合を振り返って
「今年の目標は毎試合無失点に抑えることなので良いゲームだったと思う。我々のサッカーが出来たと思います」

―特に良かった点は
「今日は攻めている時にどれだけ(守備の)準備が出来るか、カウンターを防ぐかというところで、攻めている時のポジショニングは良かったと思います」

―逆に課題は
「今年はセットプレーやカウンターといった数少ないチャンスをものにするという部分の質を上げていかないと、引き分けだと上に上がれないので得点を挙げなければならない。そこが修正点かな」

―5試合勝ちが無いことについては
「あまり気にしていないですね。逆に連敗していないことは我々にとって良いことだし、長いシーズンの中でこういうこともあるので。ただ勝ち点1ずつでも着実に積み重ねているので、どこも必死だし勝ちが無いということについては神経質になっていないです」

―次節に向けて
「残り5試合の中の1試合ということで、今日みたいにチーム一丸となって精一杯頑張りたいと思います」

端山豪(3年=東京ヴェルディユース)
―今日の試合を振り返って
「非常に勝ち点3の欲しいゲームで重要だったんですけど、結果として1しか取れなかったのでそこは悔しいし、反省するところかなと思います」

―前の試合との間が短かったが疲労などは
「疲れは全然無いのですが、東国戦に向けて準備が短かったという面では多少影響はあったが、逆に良いコンディションで臨めたのでそういう面ではプラスになった」

―ペナルティエリア外からのシュートが目立ったが
「最近点も取ってないですしチームとしてもゴール前で停滞する場面が多く見られていたので積極的に各々がシュートを打っていこうと言われていました」

―次節への意気込み
「残り試合全部そうですけど流れを変えるという意味でも次の中大戦で勝ち点を絶対取ってインカレ出場に向けて良い流れを作っていきたいと思います」


(取材・文 慶應スポーツ 飯田駿斗)


[次節試合予定]

第18節 10月19日 中大戦 (13:50@味の素スタジアム西競技場)

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