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[ケイスポ]大一番でまさかの敗戦、終了間際に逆転許す 駒大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[11.8 関東1部・リーグ第21節 慶應義塾大1-2駒大 江戸川区陸上競技場]

 前節、専大を相手に二度追いつきながらも試合終了直前で勝ち越された慶大。今節は、慶大の一つ下位から共にインカレ出場を狙う駒大との直接対決となった。後期はなかなか結果を出せずにいるが、ここで不穏な流れを断ち切り、なんとしてもインカレ出場に王手を掛けたいところであった。しかし、この大一番でまさかの逆転負け。先制し勢いを得たかに見えたが、試合終了間際にセットプレーから失点し結果1-2。今季の課題をそのまま露呈してしまう試合内容であった。
 
 インカレ出場を懸け緊張感の中キックオフ。攻守が入れ違い、両者ともチャンスを狙うが隙を見せない。前半8分、左サイドでボールを受けた増田湧介(4年=清水東高)がカットインしシュートを放つがゴール脇にそれる。得点には結び付かなかったが、主将のシュートが慶大の攻撃陣を鼓舞する。12分、端山豪(3年=東京ヴェルディユース)を中心としたパス回しで相手ゴールエリア付近まで持ちこみFKを獲得、確実にチャンスを作っていく。その後2本続けてCKを得るが、駒大もゴールに隙を見せない。26分、並木凌介(4年=國學院久我山高)が負傷離脱し、一人少ない状況に。数的不利の中自陣でボールを奪われ危機になるが、デイフェンス陣が懸命にゴールを守る。そして28分、宮地元貴(2年=東京ヴェルディユース)を投入。35分には、川田悠介(4年=桐蔭学園高)のスルーパスに山本哲平(2年=國學院久我山高)が反応してシュートを放つが、GKに阻まれる。そこで獲得したCKに、宮地がヘッドで合わせ見事先制。欲しかったセットプレーからの得点で、勢いを得たかに見えた慶大。しかし、前半終了間際に同点に追い付かれる。久保飛翔(3年=済美高)が懸命に相手のシュートを防ぐがクリアし切れず失点。前半は1-1で終了した。

 後半も互いにチャンスを多く作り出していく展開に。63分、浅間翔大(4年=暁星高)が中盤からロングシュートを放つが、枠をとらえることができない。70分には、フリーにした相手にゴールを狙われるが、峯達也(4年=桐光学園高)がスーパーセーブ。攻守が入れ替わる中、慶大はなかなかゴールをこじ開けることができない。78分、CKを望月大知(2年=静岡学園高)が頭で合わせるもゴール枠外。83分には端山のロングパスがサイドを駆け上がる長尾賢太郎(4年=神戸U-18)にわたるも、ゴールまで届かない。その2分後、ついに駒大がチャンスをものにする。CKを菊池将太(3年=浦和東高)が峯の後ろ側、ゴールの空いたスペースに押し込み、逆転。もはや慶大が同点に追い付く時間も残されていなかった。86分、長尾に代えて平戸奨眞(4年=暁星高)を投入。しかし、時間もない中でなかなかボールを落ち着かせることができない。そのまま試合終了、笛が鳴ると同時に多くの選手がうなだれた。

 最終節を残し現時点での順位は7位。インカレ出場には厳しい状況にある。しかし、次節の相手は宿敵早大。満員の西が丘は、良いも悪いもあったリーグ戦を締めくくる最高の舞台になるはずだ。チャレンジャーとして謙虚に戦っていくことを貫いてきた慶大イレブン。残すは早大に全力で勝ちに行くだけである。


試合後の監督・選手のコメント

●須田芳正監督
―今日の試合を振り返って
「力負けだったかなという感じです」

―チャンスは作り出せていましたが
「トータルで見ると僕が見た感じ相手の方が勢いがあった、90分間相手のゲームだったかなと。1対2で負けて惜しいという感じのゲームではなかったですね。何回かチャンスは作れていたんだけれども入るところまでは(いかなかった)ね」

―同点に追い付く時間があまり残されていませんでしたが
「あの時間帯が良くなかったし、今年は後期に入ってセットプレーの失点も多いし、ああいった80分すぎの失点も(今季を)象徴しているのかなと。セットプレーになるまでの流れもやっぱり、必死になってやっと攻撃を止めてセットプレーにしてそのままの勢いでいかれちゃう。まあうちらの今の戦い方で、実力の中では良くやったんじゃないかなと思います」

―インカレに向けて痛い敗戦となりました
「まだ一試合あるし、リーグ戦終わって何位だったかということ。今日負けて残念だけれども、結果はしょうがないから、今はインカレというよりも最終節に全力を出す、そのために準備をすると、今年はそれで良いんじゃないかな。一戦一戦謙虚に戦っていこうとやってきているわけで、最後超満員の西が丘で早大とできるわけだから、去年みたいに下(降格)もないし、ある意味幸せだよね。リーグ戦はトータルで見るしかないんだよね、良い時もあれば悪い時もあるし、思い切ってやれば良いと思う。今年は堅守速攻でカウンターサッカーで、ってやってきたけれども、上位を目指すのであれば判断力がないと。今の5位6位7位という順番は順当であって、最後やってみないと結果は分からないから、次の早大戦に向けて準備をするだけです。ここ二年は早大に勝ってないけど、今回は何もプレッシャーがないから」

増田湧介主将(4年=清水東高)
―今日の試合を振り返って
「勝ちに行った試合だったので、結果として非常に残念です」

―前半には先制しましたが、攻撃面については
「それ以外にも、チームとしてはチャンスを作り出せていたのですが、シュートの部分で決められるかどうかの質が低かったので、チームとしてそこは悔いが残ります」

―その後逆転を許してしまいましたが、守備面については
「相手がそこを狙っていることは分かっていたので、それに対して準備もしていましたし、その上でやられてしまったので残念ではありましたけど、切り替えるしかないですね」

―次節の早慶戦について
「シーズン最初からチームとしてこれまでやってきたことをいかに出せるかだけだと思うので、これまでの一週間と変わらずに、最後だからといって特に特別なことをすることなく、今まで通り良い準備をするだけだと思うので、早大に勝つことだけに集中して一週間やっていきたいと思います」

―主将として次節が最後になるかも分からないですが、意気込みを
「まだまだインカレに行けると信じてこの一週間過ごしますし、最後だからといって特別なことすることなく今まで通りまずは自分自身しっかり準備して、またチームのみんなにも働きかけて、早大に勝つことだけに集中したいと思います」


(取材・文 慶應スポーツ 須佐奈月)


[次節試合予定]

第22節(最終節) 11月16日 早大戦 (11:30@味の素フィールド西が丘)

当日は、ハーフタイムショーや来場者抽選会など、多くのイベントが用意されております。伝統の一戦に、是非足を運んでみてください。

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