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[デンチャレ]関東Aから全日本入り目指す、専修大MF北出や流通経済大MF古波津がアピール

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 第29回デンソーカップチャレンジサッカー広島大会(2月26日~28日)に参加する関東大学選抜Aチームが7日に始動し、Y.S.C.C横浜と練習試合を行った。この試合を全日本大学選抜の監督を務める神川明彦氏(明治大総監督)も視察した。

 今年7月には第28回ユニバーシアード競技大会(韓国・光州)が控えており、選手たちにとって今回のデンチャレは全日本大学選抜入りを目指す“選考会”の意味も持つ。既にユニバーシアード本大会へ向けた登録メンバーリストはJOCへ提出されており、50名に絞られているという。

 今回のデンチャレへ出場する全日本大学選抜の18名とバックアップメンバー6名を含んだ50名。そのなかから選ばれた18名がユニバーシアード本大会で“日本代表”のユニフォームを身にまとい、戦うのだ。本大会までには、強豪チームと戦うスペイン遠征のほか、都内や大阪・堺での合宿なども予定している。正式メンバーの発表は5月上旬になる見込みだ。

 神川監督は「関東Aのなかには、登録した50名のうちの7、8人がいる」と明かす。この日の試合で存在感をみせたMF古波津辰希(流通経済大3年=流通経済大柏高)とMF北出雄星(専修大3年=三菱養和SCユース)は、もちろんその中の一人。北出はデンチャレの全日本大学選抜バックアップメンバーにも入っている。

 この日の試合を見た指揮官は「古波津と北出はポジティブだった」と高評価。「今後は当然(全日本大学選抜へ)絡んできてほしい」と語った。また神川監督は、古波津と北出以外にも、DF今津佑太(流通経済大1年=流通経済大柏高)、DF田上大地(流通経済大3年=流通経済大柏高)、MF溝渕雄志(慶應義塾大2年=流通経済大柏高)らの名前も挙げた。

「デンソーチャレンジの3試合で、それぞれの強みを出してほしいし、持ち味を表現して欲しい。それに加えて、全日本大学選抜で大切にしている要素を実行できる選手なのかという部分を確認できればと思っている」

 全日本大学選抜入りを目指す古波津は、自らの立場が“当落線上”であることは自覚している。「守備や攻撃の質はもっと上げていかないといけない。全日本大学選抜への選考もかかっているので、自分自身は大会(デンチャレ)でアピールして、全日本へ入り、ユニバへ出ることが目標」とキッパリ話す。そんななかでも、自らの課題は「攻撃」にあるといい、「自分は守備の選手だと思われている。全日本へ入っていくためにはもっと攻撃への参加をしていかないといけない。そこを意識してやっていきたい」と力を込めた。

 今後、関東大学選抜Aは15日に関東大学選抜Bと練習試合を行い、19日から22日にかけては流通経済大で合宿を行う。それぞれが個のアピールをしていくとともに、関東大学選抜Aチームとしては、デンチャレでの優勝を目指していく。

(取材・文 片岡涼)

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