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[ケイスポ]開幕3連勝逃すも、新戦力の活躍で好ゲーム 流経大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[4.15 関東1部リーグ第3節 慶應義塾大1-1流経大 川口]

 前節の連勝達成から4日。今節の相手は、昨季の総理大臣杯王者・流通経済大だ。慶應義塾大の“開幕から3連勝”は、なんと46年ぶりの挑戦。「3連勝して歴史を塗り替える」(須田芳正監督)ことを全員が噛みしめて臨んだが、前半37分にFKを直接決められ先制点を与えてしまう。42分、MF渡辺夏彦(2年=國學院久我山高)が待望の初得点をあげて追いつくが、その後両チーム得点を譲らず引き分けで終えた。

 前節のスタメンから加瀬澤力(3年=清水東高)に代え黄将健(4年=近畿大学付属高)を起用し、連勝を狙う。黄や端山豪(4年=東京Vユース)などを中心に先制点を奪いに行くが、風上で有利とはいえ吹き荒れる風は強さを増し、うまくボールをコントロールすることができない。

 すると14分、CKを獲得すると、宮地元貴(3年=東京Vユース)が頭で合わせネットを揺らしたが、直前のファウルでノーカウントに。慶大が握っていた主導権も次第に流経大に押され、37分慶大のファウルでFKを献上。これを流経大DF田上が直接決め、今季初めて先制点を許した。早い時間に追いつきたい慶大は、42分に溝渕雄志(3年=流通経済大学付属柏高)のボールを受けた渡辺が振り向いて押し込み、試合を振り出しに戻した。

 後半に入ると風も弱まり、逆転勝利に持ち込みたい慶大。しかし、一進一退の攻防が続き両チーム得点のチャンスをつかめないでいると、71分ピンチを迎える。流経大の10番古波津がゴールの目の前でGK宮原隆志(4年=武蔵高)と対峙する形に。素早く放ったシュートは間一髪枠を捉えなかったが、その後も相手にボールを渡してしまう場面が目立った。

 すると84分、山本哲平(3年=國學院久我山高)に代わって今季初めてピッチに送られた小谷春日(1年=藤枝東高)がPA内に走り込んでゴールを狙う。それに続いて渡辺も果敢に2点目を奪いに行くが、なかなか得点に至らない。もどかしい状態のまま最後まで決めきれず同点で試合が終了。勝ち点1を分け合う結果となった。

 結果を見れば連勝にストップをかけてしまったが、内容としては「非常にいいゲームだった」(須田監督)と評価できる。その要因は、今季に入り出場機会を得た手塚朋克(2年=國學院久我山高)や今節初得点の渡辺。そしてすでにアシスト・ゴールで3戦負けなしに貢献した松木、今節途中出場でデビューした小谷。こうした1、2年生の新戦力は、これまでのチーム力を受け継ぎつつ、新たな流れを生み出している。今後ますます彼らの活躍が期待されそうだ。次節の順大戦は中2日で迎えることとなる。首位に再浮上するため、新たな気持ちで勝利に臨みたいところだ。

試合後コメント

●須田芳正監督
――引き分けという結果を受けて
「非常にいいゲームだったと思うんですけど、勝ち点3を今節狙っていたので残念です。」
――連勝に向けて、選手たちにはどのように話していましたか
「慶大の3連勝は46年前以降できていないので、3連勝して歴史を塗り替えろという話をしました。」
――渡辺選手の初ゴールについて
「本当に彼のいいところが出た試合だなと思います。キャップのところで何回も受けてチャンスをつくっていたし、彼のいいところはそこでボールを奪われないというところです。なおかつそこでプレーしてゴール前まで行って今日は得点をしたというのが、非常にいいプレーでしたし、今後ももっとアクションをして、今日以上のプレーを期待しています。
――過密日程となりますが、次節に向けてお願いします
「春からこれは想定して練習試合も中2、3日でやってきたので、チーム一丸となってやりたいですし、あとは調子のいい選手を使っていきたいなと思っています。」

(取材・文 慶應スポーツ 池田麻里子)

[次節試合予定]

第4節4月18日順大戦(13:50@フクダ電子アリーナ)

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