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[コマスポ]新戦力が決めた!連敗ストップ:第4節

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ1部・第4節は4月18日、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドで、駒澤大VS中央大戦が行われた。2連敗目を喫した前節から中2日で行われた今節。逃げ切る形での勝利となったが、低迷気味であったチームに新たな光が差した。

 「(連戦で)疲れていたようなので、調子のいい選手を使った。」と秋田監督が話すよう、左SBに竹澤昂樹(2年=富山第一高)、左サイドハーフに伊藤大祐(1年=山梨学院大附属高)、トップ下に小口大司(2年=前橋育英高)を置くなど、新たな戦力を入れて臨んだ。この入れ替えは功を奏し、前半立ち上がり直後の4分に、先制点を獲得する。

 クロスからのこぼれ球をFW室町仁紀(1年=東京Vユース)が頭で押し込み、ゴール。この先制に勢いづいた駒大は、中大の速いサッカーにも喰らいつき、エースのFW矢島輝一(2年=F東京U-18)へのマークをはじめ、粘り強い守備で決定的な場面もゴールを割らせない。集中を切らさず、ペースを握り続けると、21分には、フリーになった小口がドリブル突破。ゴール前中央からシュートを決め、待望の追加点を挙げる。前半で2得点を獲得した駒大だったが、前半も半ば折り返した時から、相手の攻撃力に冷や冷やさせられる場面が増加。最後の最後でCBが跳ね返すなど、体を張った対応で何とか無失点のまま前半を折り返す。

 雲行きが怪しくなる中で迎えた後半。中大の脅威は増し、終始その対応に追われる展開となった。77分には、崩された後中央から鋭いグラウンダーシュートを浴び、失点。その後も速いサッカーの応酬に、細かい上下運動が繰り返され、終了間際になると、厳しさはより顕著となった。ただでさえ、運動力や集中力が低下しがちなこの時間帯。クリアが甘いボールやクリアミスしたボールを拾われてからのサイド突破や縦パスに苦しみながらも、長いAT3分を乗り切り、勝ち点3を積み上げた。

 全体を通じてロングボールの精度の甘さや、クロスが上がったときのポジショニング、また、90分間を通しての運動量とそれに伴うクリアの甘さなど、修正すべき課題はたくさんある。さらに言えば、相手の決定力や焦りに助けられた場面が幾度もあったのは事実だろう。だが、今回の勝利を受け、監督は「ああいう(攻撃力の高い)FWを擁するチームに勝てたのは自信になったのでは。粘ることを覚えれば、これからに繋がる。」と評価。また、入れ替えた選手について「思ったよりも頑張ってくれた。」と語るほか、得点を決めた室町と小口に対しては「サッカーは90分なので、90分通して戦って欲しかった。ただ、今日の勝利は彼らのおかげ。前半はよく頑張ってくれた。」ともコメントした。

 キャプテンのMF中村駿(4年=習志野高)も「1年生が本当にチームに貢献してくれて嬉しかった。」と喜びをにじませた。新戦力の台頭という、追い風を味方にしつつある駒大。そんな中で見据えるは、次節の神大戦。連勝し、上位浮上となるか。次節も目が離せない。

(文 駒大スポーツ 森 綾香)
(写真 同 織原祥平)
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