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[全日本大学選抜]最終選考終え、5月上旬にユニバ登録20名を発表へ

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[4.22 強化試合 全日本2-1浦安 西が丘]

 全日本大学選抜は22日、7月に控えるユニバーシアード競技大会へ向けての最終選考を兼ねて、ブリオベッカ浦安と強化試合を行った。30分間4本の試合では、1、2本目に“当落線上”の選手が多く出場。3、4本目では“常連組”がプレーした。しかし、1、2本目は計0-1。3、4本目は計2-0という物足りない結果に終わった。

 チーム理念であるはずの『三原則=球際・運動量・切り替え』が鳴りを潜め、試合は終始静かな展開となった。“選考会”というプレッシャーからか、堅さも目立つと積極的な姿勢をみせることなく1本目を終えた。2本目も無得点のまま時間は過ぎる。3本目ではようやく敵陣でのプレーも増え、1点を返すが2点目は生まれない。4本目ではFW呉屋大翔(関西学院大4年=流通経済大柏高)がゴールするも、その後は決め手を欠き、チームとしての怖さを見せぬままに試合を終えた。

 同選抜を率いる神川明彦(明治大総監督)監督は「全然だめ。不合格ギリギリの50点というところ」と『三原則』をピッチで表現できなかった結果に顔をしかめながらも、「選手たちはメディカルチェックや昨日の練習など、コンディション的にも厳しかったですし。あえて“選考会”と言って追い込んだので、重い雰囲気にもなっていた。色々な意味で選手たちは苦しかったんじゃないかな」と思いやった。

 今後は、5月1日までにJOCへ最終登録メンバー20名を提出する。その際に必要なメディカルチェックは、今回の合宿メンバー28名のうち、MF古波津辰希(流通経済大4年=流通経済大柏高)とFW藤本佳希(明治大4年=済美高)を除く全員が受けており、急性胃腸炎で合宿を辞退した藤本も近日中に受ける予定。今回の合宿から古波津を除いた27名が、本登録の20名と7名へ分かれることになる。

 神川監督はこの日の解散直前に「差し替え可能なリミットまでは、27名全員が同じモチベーションでいてくれ」と話したという。指揮官は「私やスタッフが目立つのではなく、選手がピッチで躍動するというチーム作りを残り少ない中でやっていきたい。(選手たちは最終メンバーに)選ばれたとなったとき、チーム力はまた一段階、二段階と上がると思う。そこに期待したい」と先を見据えた。本大会メンバーはGW明けの5月上旬にも発表される予定だ。

(取材・文 片岡涼)

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