[全日本大学選抜]注目MF和泉、世界で「上手くいっていない時に何をするのか」
[4.22 強化試合 全日本大学選抜2-1浦安 味フィ西]
この日は右サイドで30分間のみのプレー。ボールを受けて攻撃のポイントとなり、バイタルエリアを鋭く突くドリブルやスペースへのパス出し、そしてフリーランニングでDFを引き付ける動きを繰り返すなど攻撃を活性化していた。全日本大学選抜の主軸を担うMF和泉竜司(明治大4年=市立船橋高)は3日間の候補合宿終了後、近づいてきているユニバーシアードへ向けて「(ユニバーシアードには)日本の代表として行くので、いつもミーティングで言っているんですけど、誇りだったり、勝たなければいけないという責任がある。そういう部分はチームが始動してからずっと言われている。普段の過ごし方もこのチームでは求められるのでそこは意識していきたい」と語った。
和泉は市立船橋高時代の10年全国高校総体で得点王に輝いて日本一。同校の主将として臨んだ11年度の全国高校選手権では決勝で後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めて、延長戦で決勝点をたたき出した。名門を全国制覇へと導き、最も注目される存在として大学サッカーの世界に入ってきた和泉は明大でも2年時に11得点をマーク。チームが苦しい時に「何かをしてくれる」という雰囲気、期待感があるが、和泉自身、それは自らとチームに求めているところでもある。
「苦しい時に決めるということは求められると思いますし、そういう上手くいかない時に何ができるか。良い時はみんな良いと思うんで、個人としてもそうですけど、チームとしても上手くいっていない時に何をするのか、チームとしてどうやっていくのかという部分を高めていかないといけない。(3月の大学サッカー)日韓戦でも流れを切れない部分があった。そこがこのチームが成長してしかないといけない部分。試合の流れを読むとかは、上に行った時にも重要」。普段から意識している試合の流れを読む、悪い流れを乗り越えるという部分をより多くの選手が共有しなければならないということを感じている。
世界一を争うユニバーシアードでは簡単な試合はひとつもない。上手くいかない展開の時にそれを乗り越えられるか。和泉はこれまで日本高校選抜やU-20日本代表として世界と対戦。真剣勝負を勝ち切ることの難しさを感じている。「緊張とかはなかったですし、そんな自分の力を出せなかったという訳じゃないですけど、高校選抜でも結果出なかったですし、(U-20代表として戦った)東アジア(競技大会)の時も3位で結果出すのが簡単じゃない。力があったとしても結果を出せるかどうかは分からないので。相手も国を代表してきますし、この間の日韓戦もそうですけど、勝つのは簡単じゃない。そういう試合に勝つための我慢強さや、粘り強さだったりという部分はこのチームに求められているし、良さでもあると思うんでそこでいかに負けないか。勝負に対する気持ちもそうですけど、技術よりも精神面とか、集中力だったり、そういうところが大事になってくると思う」。苦しい時に乗り越えられるチームになって金メダルを勝ち取る。
和泉に対しては現在、J数クラブが争奪戦を展開中。高校サッカーのヒーローからJ注目選手にまで成長を遂げてきた和泉のパワーの源は向上心の強さにある。それは高校時代に築かれ、大学サッカーで持ち続けてきたもの。「自分は常に向上心持って、上目指してやってきた。向上心をなくすと上がなくなるので、『もっとやれる』という向上心はずっと持っている。これは市船でその土台ができて、明治もそういう集団ですし、高校の時から大学でも忘れずに続けられている。(成長できるかどうかは)結局は自分だと思うんで、いかに意識高くサッカーのことを考えて行動に移せるか。まだ1年あるので来年プロに行って活躍するためにも求められるものが多いですし、個人としてレベル上げていかないといけない。そこは個人としてこだわってやっていきたいですね」。7月のユニバーシアードまで期間もまだまだある。向上心を持って、大学選抜とともに成長を遂げて、苦しい試合でも白星を収める。
(取材・文 吉田太郎)
この日は右サイドで30分間のみのプレー。ボールを受けて攻撃のポイントとなり、バイタルエリアを鋭く突くドリブルやスペースへのパス出し、そしてフリーランニングでDFを引き付ける動きを繰り返すなど攻撃を活性化していた。全日本大学選抜の主軸を担うMF和泉竜司(明治大4年=市立船橋高)は3日間の候補合宿終了後、近づいてきているユニバーシアードへ向けて「(ユニバーシアードには)日本の代表として行くので、いつもミーティングで言っているんですけど、誇りだったり、勝たなければいけないという責任がある。そういう部分はチームが始動してからずっと言われている。普段の過ごし方もこのチームでは求められるのでそこは意識していきたい」と語った。
和泉は市立船橋高時代の10年全国高校総体で得点王に輝いて日本一。同校の主将として臨んだ11年度の全国高校選手権では決勝で後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めて、延長戦で決勝点をたたき出した。名門を全国制覇へと導き、最も注目される存在として大学サッカーの世界に入ってきた和泉は明大でも2年時に11得点をマーク。チームが苦しい時に「何かをしてくれる」という雰囲気、期待感があるが、和泉自身、それは自らとチームに求めているところでもある。
「苦しい時に決めるということは求められると思いますし、そういう上手くいかない時に何ができるか。良い時はみんな良いと思うんで、個人としてもそうですけど、チームとしても上手くいっていない時に何をするのか、チームとしてどうやっていくのかという部分を高めていかないといけない。(3月の大学サッカー)日韓戦でも流れを切れない部分があった。そこがこのチームが成長してしかないといけない部分。試合の流れを読むとかは、上に行った時にも重要」。普段から意識している試合の流れを読む、悪い流れを乗り越えるという部分をより多くの選手が共有しなければならないということを感じている。
世界一を争うユニバーシアードでは簡単な試合はひとつもない。上手くいかない展開の時にそれを乗り越えられるか。和泉はこれまで日本高校選抜やU-20日本代表として世界と対戦。真剣勝負を勝ち切ることの難しさを感じている。「緊張とかはなかったですし、そんな自分の力を出せなかったという訳じゃないですけど、高校選抜でも結果出なかったですし、(U-20代表として戦った)東アジア(競技大会)の時も3位で結果出すのが簡単じゃない。力があったとしても結果を出せるかどうかは分からないので。相手も国を代表してきますし、この間の日韓戦もそうですけど、勝つのは簡単じゃない。そういう試合に勝つための我慢強さや、粘り強さだったりという部分はこのチームに求められているし、良さでもあると思うんでそこでいかに負けないか。勝負に対する気持ちもそうですけど、技術よりも精神面とか、集中力だったり、そういうところが大事になってくると思う」。苦しい時に乗り越えられるチームになって金メダルを勝ち取る。
和泉に対しては現在、J数クラブが争奪戦を展開中。高校サッカーのヒーローからJ注目選手にまで成長を遂げてきた和泉のパワーの源は向上心の強さにある。それは高校時代に築かれ、大学サッカーで持ち続けてきたもの。「自分は常に向上心持って、上目指してやってきた。向上心をなくすと上がなくなるので、『もっとやれる』という向上心はずっと持っている。これは市船でその土台ができて、明治もそういう集団ですし、高校の時から大学でも忘れずに続けられている。(成長できるかどうかは)結局は自分だと思うんで、いかに意識高くサッカーのことを考えて行動に移せるか。まだ1年あるので来年プロに行って活躍するためにも求められるものが多いですし、個人としてレベル上げていかないといけない。そこは個人としてこだわってやっていきたいですね」。7月のユニバーシアードまで期間もまだまだある。向上心を持って、大学選抜とともに成長を遂げて、苦しい試合でも白星を収める。
(取材・文 吉田太郎)