[関東]首位決戦の早慶戦!!一時は同点に追いつかれるも、FW山内弾で逃げ切った早稲田大が首位奪取
[10.24 関東大学1部リーグ第19節 早稲田大2-1慶應義塾大 西が丘]
第89回関東大学リーグ1部の第19節が24日に各地で行われた。味の素フィールド西が丘では勝ち点34で並ぶ首位・慶應義塾大と早稲田大が激突。先制した早稲田大が一度は追いつかれるも、後半38分にFW山内寛史(3年=國學院久我山高)のゴールで2度目のリードに成功すると逃げ切った。2-1で勝利した早稲田大は首位の座を奪取している。
前期リーグの対戦時では、早稲田大が1-0で勝利。定期戦の早慶戦でも早稲田大が1-0で勝っているということもあり、試合前に慶應義塾大の須田芳正監督は「早稲田大にハマってしまっている感じ。何か奇策を取らなければ」と話していた。しかし、実際には大きな変更はせず。MF渡辺夏彦(3年=國學院久我山高)が3試合ぶりに先発を外れ、ルーキーMF松木駿之介(1年=青森山田高)が4試合ぶりに先発復帰した。
ともに4-4-2システムを採用。慶應義塾大はGK宮原隆志(4年=武蔵高)。DFラインは右から溝渕雄志(3年=流通経済大柏高)、久保飛翔(4年=済美高)、望月大知(3年=静岡学園高)、井上大(3年=國學院久我山高)。ダブルボランチは宮地元貴(3年=東京Vユース)と山田融(4年=横浜FMユース)が組んだ。2列目は右に手塚朋克(2年=静岡学園高)、左に松木駿之介(1年=青森山田高)。2トップは山本哲平(3年=國學院久我山高)と田中健太(2年=横浜FMユース)が務めた。
一方の早稲田大はGK後藤雅明(3年=國學院久我山高)。DFラインは右から新井純平(3年=浦和ユース)、奧山政幸(4年=名古屋U-18)、金沢拓真(4年=横浜FMユース)、八角大智(4年=流通経済大柏高)。ダブルボランチは平澤俊輔(3年=JFAアカデミー)と小林大地(3年=流通経済大柏高)が務めた。2列目は右に田中太郎(4年=藤枝東高)、堀田稜(4年=浦和ユース)。2トップを宮本拓弥(4年=流通経済大柏高)と山内寛史(3年=國學院久我山高)が担った。
試合は開始2分、早稲田大にアクシデント。左クロスを受けた田中が落とし、PA内左へ堀田が詰めるもGKと交錯。堀田は同4分に秋山陽介(2年=流通経済大柏高)と交代した。
早稲田大は同6分に左サイドからドリブルで仕掛けた宮本が強烈なシュートを放つもクロスバー上方へ外れる。その後は沈黙。慶應義塾大の攻撃が続いた。
前半11分には手塚の右クロスを受けた山本が右足シュートを狙うも枠外。同22分にはPA手前左で相手のハンドを誘い、FKを獲得。山田がファーサイドに入れたボールに久保が頭で合わせるもポスト右へ外れた。
約20分間、シュートのなかった早稲田大。前半28分には新井の右クロスからファーサイドの小林が右足で狙う。ようやく放ったシュートはクロスバー上へ外れた。
すると試合が動いたのは前半36分。田中の右CKから山内のヘディングシュートはGKに阻まれる。こぼれ球を展開すると、再び右CKを獲得。田中の蹴り込んだボールがファーサイドへ流れると、PA左で拾った奥山が右足を一閃。グラウンダー気味のボールはゴールネットを揺らした。
追いついて前半を終えたい慶應義塾大は前半終了間際のアディショナルタイム2分、宮地のパスからPA右へ抜けた手塚がシュート。しかしゴール前に詰めていた八角にクリアされた。そのまま前半を折り返す。
互いに交代のないまま後半はスタート。追いつきたい慶應義塾大は素早いカウンターからチャンスを作ると、後半21分にこの攻撃が実った。右サイドから攻めあがった溝渕がクロスを入れる。後方から走り込んでいた松木がDFの背後に入り込むと左足シュートを決めた。1-1と振り出しに戻る。
失点直後に早稲田大は選手交代。堀田に代えて、ルーキーMF相馬勇紀(1年=三菱養和SCユース)をピッチへ送る。対する慶應義塾大は後半35分に最初の交代カードを切り、田中に代わって、FW黄将健(4年=近畿大附高)を投入した。
後半36分には早稲田大がPA手前右の絶好の位置でFKを獲得。山内が狙ったボールは壁に当たり、チャンスにはつながらない。それでも同38分、右サイドから攻め込むと宮本のクロスを小林がスルー。最後は山内が右足シュートを決めた。早稲田大が2-1と二度目のリードに成功した。
早稲田大は秋山に代えて、MF鈴木裕也(2年=武南高)。慶應義塾大は同点弾の松木に代わり、同じくルーキーMF小谷春日(1年=藤枝東高)が出場した。
終了間際の後半アディショナルタイム2分には左サイドから攻め込んだ慶應義塾大がチャンスを迎える。逆サイドへ展開し、手塚が折り返すも味方には合わず。ゴールネットを揺らせなかった。そのまま耐え切った早稲田大が2-1で勝利。2連勝を飾ると首位の座を奪取した。慶應義塾大は11試合ぶりの黒星を喫した。
(取材・文 片岡涼)
●第89回関東大学1部L特集
第89回関東大学リーグ1部の第19節が24日に各地で行われた。味の素フィールド西が丘では勝ち点34で並ぶ首位・慶應義塾大と早稲田大が激突。先制した早稲田大が一度は追いつかれるも、後半38分にFW山内寛史(3年=國學院久我山高)のゴールで2度目のリードに成功すると逃げ切った。2-1で勝利した早稲田大は首位の座を奪取している。
前期リーグの対戦時では、早稲田大が1-0で勝利。定期戦の早慶戦でも早稲田大が1-0で勝っているということもあり、試合前に慶應義塾大の須田芳正監督は「早稲田大にハマってしまっている感じ。何か奇策を取らなければ」と話していた。しかし、実際には大きな変更はせず。MF渡辺夏彦(3年=國學院久我山高)が3試合ぶりに先発を外れ、ルーキーMF松木駿之介(1年=青森山田高)が4試合ぶりに先発復帰した。
ともに4-4-2システムを採用。慶應義塾大はGK宮原隆志(4年=武蔵高)。DFラインは右から溝渕雄志(3年=流通経済大柏高)、久保飛翔(4年=済美高)、望月大知(3年=静岡学園高)、井上大(3年=國學院久我山高)。ダブルボランチは宮地元貴(3年=東京Vユース)と山田融(4年=横浜FMユース)が組んだ。2列目は右に手塚朋克(2年=静岡学園高)、左に松木駿之介(1年=青森山田高)。2トップは山本哲平(3年=國學院久我山高)と田中健太(2年=横浜FMユース)が務めた。
一方の早稲田大はGK後藤雅明(3年=國學院久我山高)。DFラインは右から新井純平(3年=浦和ユース)、奧山政幸(4年=名古屋U-18)、金沢拓真(4年=横浜FMユース)、八角大智(4年=流通経済大柏高)。ダブルボランチは平澤俊輔(3年=JFAアカデミー)と小林大地(3年=流通経済大柏高)が務めた。2列目は右に田中太郎(4年=藤枝東高)、堀田稜(4年=浦和ユース)。2トップを宮本拓弥(4年=流通経済大柏高)と山内寛史(3年=國學院久我山高)が担った。
試合は開始2分、早稲田大にアクシデント。左クロスを受けた田中が落とし、PA内左へ堀田が詰めるもGKと交錯。堀田は同4分に秋山陽介(2年=流通経済大柏高)と交代した。
早稲田大は同6分に左サイドからドリブルで仕掛けた宮本が強烈なシュートを放つもクロスバー上方へ外れる。その後は沈黙。慶應義塾大の攻撃が続いた。
前半11分には手塚の右クロスを受けた山本が右足シュートを狙うも枠外。同22分にはPA手前左で相手のハンドを誘い、FKを獲得。山田がファーサイドに入れたボールに久保が頭で合わせるもポスト右へ外れた。
約20分間、シュートのなかった早稲田大。前半28分には新井の右クロスからファーサイドの小林が右足で狙う。ようやく放ったシュートはクロスバー上へ外れた。
すると試合が動いたのは前半36分。田中の右CKから山内のヘディングシュートはGKに阻まれる。こぼれ球を展開すると、再び右CKを獲得。田中の蹴り込んだボールがファーサイドへ流れると、PA左で拾った奥山が右足を一閃。グラウンダー気味のボールはゴールネットを揺らした。
追いついて前半を終えたい慶應義塾大は前半終了間際のアディショナルタイム2分、宮地のパスからPA右へ抜けた手塚がシュート。しかしゴール前に詰めていた八角にクリアされた。そのまま前半を折り返す。
互いに交代のないまま後半はスタート。追いつきたい慶應義塾大は素早いカウンターからチャンスを作ると、後半21分にこの攻撃が実った。右サイドから攻めあがった溝渕がクロスを入れる。後方から走り込んでいた松木がDFの背後に入り込むと左足シュートを決めた。1-1と振り出しに戻る。
失点直後に早稲田大は選手交代。堀田に代えて、ルーキーMF相馬勇紀(1年=三菱養和SCユース)をピッチへ送る。対する慶應義塾大は後半35分に最初の交代カードを切り、田中に代わって、FW黄将健(4年=近畿大附高)を投入した。
後半36分には早稲田大がPA手前右の絶好の位置でFKを獲得。山内が狙ったボールは壁に当たり、チャンスにはつながらない。それでも同38分、右サイドから攻め込むと宮本のクロスを小林がスルー。最後は山内が右足シュートを決めた。早稲田大が2-1と二度目のリードに成功した。
早稲田大は秋山に代えて、MF鈴木裕也(2年=武南高)。慶應義塾大は同点弾の松木に代わり、同じくルーキーMF小谷春日(1年=藤枝東高)が出場した。
終了間際の後半アディショナルタイム2分には左サイドから攻め込んだ慶應義塾大がチャンスを迎える。逆サイドへ展開し、手塚が折り返すも味方には合わず。ゴールネットを揺らせなかった。そのまま耐え切った早稲田大が2-1で勝利。2連勝を飾ると首位の座を奪取した。慶應義塾大は11試合ぶりの黒星を喫した。
(取材・文 片岡涼)
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