先輩にも臆することない全日本大学選抜DF小池、“じゃんけん”で勝ち取ったFK突き刺す
[3.9 練習試合 U-19日本代表候補1-2全日本大学選抜 味フィ西]
全日本大学選抜DF小池裕太(流通経済大1年=新潟ユース)は、今回の練習試合を全日本大学選抜定着へ向けたアピールの場だと強く認識。そして臨んだ一戦でFKをゴールネットへ突き刺し、正確無比なその足を示してみせた。
30分間3本で行われた練習試合。一本目を無得点で終えた全日本大学選抜は、2本目の18分に大幅にメンバーを変更。このタイミングで小池も左SBへ入った。すると2本目の21分、MF重廣卓也(阪南大2年=広島皆実高)のパスに反応したFW出岡大輝(関西学院大3年=G大阪ユース)が倒され、PA手前右の絶好の位置でFKを獲得する。
キッカーは決まっていなかったため、小池と出岡が志願。「アピールの場だと思って譲りたくなかった」と振り返るDFは、二学年上の先輩である出岡にも安易に譲らず。2人は“じゃんけん”をした結果、小池がキッカーを務めることになった。
「じゃんけんにも勝つ自信があったので。そこで勝てたので見せ場を作れたと思いますし、アピールになったと思う」と小池は胸を張る。
相手GKの位置をしっかりと確認したDF。「GKの重心が逆になっていたので狙い通り蹴りました」というボールはゴールネットを揺らした。一本目を0-1で終えていた大学選抜だったが、二本目は小池の得点で1-0で締めた。
小池はU-19日本代表候補との一戦について、「向こうは代表であり、年下でもある。自分たちはその一個上の学年というのもあるし、大学の日の丸をつけているので絶対に負けられないと思っていた」と強い決意を持って挑んでいたと明かす。
得点も記録した自身の出来については「結構オーバーラップとかクロスも回数多くできたので、80点くらいはできたかなと思います」と語った。
3月4日から6日にかけて行われていた第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会では、3戦中2試合に先発出場。小池が出場した試合はいずれも勝利に終わっている。しかし、「あまりいいパフォーマンスもできず、正直マレーシア遠征のメンバーには選ばれなかったかなという風にも思っていた」と胸中を明かした。
しかし、本人の感覚とは裏腹にデンチャレでのプレーは認められ、全日本大学選抜への生き残りに成功。だからこそ小池は「そういうなかで選んでもらったので、これからもっと自分のプレーを出してアピールしていきたい」と決意する。
ルーキーイヤーだった昨季は選手層の厚い流通経済大において、第4節から先発へ定着すると、年間を通じてSBの座を不動のものにした。関東大学リーグ新人賞も獲得したDFは、大学2年目のシーズンに向けて、「去年は新人賞をもらい、自分的に活躍はできた。うぬぼれないように今年も毎試合努力してやっていきたい」と強く前を見据えた。
(取材・文 片岡涼)
●2016年全日本大学選抜特集
全日本大学選抜DF小池裕太(流通経済大1年=新潟ユース)は、今回の練習試合を全日本大学選抜定着へ向けたアピールの場だと強く認識。そして臨んだ一戦でFKをゴールネットへ突き刺し、正確無比なその足を示してみせた。
30分間3本で行われた練習試合。一本目を無得点で終えた全日本大学選抜は、2本目の18分に大幅にメンバーを変更。このタイミングで小池も左SBへ入った。すると2本目の21分、MF重廣卓也(阪南大2年=広島皆実高)のパスに反応したFW出岡大輝(関西学院大3年=G大阪ユース)が倒され、PA手前右の絶好の位置でFKを獲得する。
キッカーは決まっていなかったため、小池と出岡が志願。「アピールの場だと思って譲りたくなかった」と振り返るDFは、二学年上の先輩である出岡にも安易に譲らず。2人は“じゃんけん”をした結果、小池がキッカーを務めることになった。
「じゃんけんにも勝つ自信があったので。そこで勝てたので見せ場を作れたと思いますし、アピールになったと思う」と小池は胸を張る。
相手GKの位置をしっかりと確認したDF。「GKの重心が逆になっていたので狙い通り蹴りました」というボールはゴールネットを揺らした。一本目を0-1で終えていた大学選抜だったが、二本目は小池の得点で1-0で締めた。
小池はU-19日本代表候補との一戦について、「向こうは代表であり、年下でもある。自分たちはその一個上の学年というのもあるし、大学の日の丸をつけているので絶対に負けられないと思っていた」と強い決意を持って挑んでいたと明かす。
得点も記録した自身の出来については「結構オーバーラップとかクロスも回数多くできたので、80点くらいはできたかなと思います」と語った。
3月4日から6日にかけて行われていた第30回デンソーカップチャレンジ宮崎大会では、3戦中2試合に先発出場。小池が出場した試合はいずれも勝利に終わっている。しかし、「あまりいいパフォーマンスもできず、正直マレーシア遠征のメンバーには選ばれなかったかなという風にも思っていた」と胸中を明かした。
しかし、本人の感覚とは裏腹にデンチャレでのプレーは認められ、全日本大学選抜への生き残りに成功。だからこそ小池は「そういうなかで選んでもらったので、これからもっと自分のプレーを出してアピールしていきたい」と決意する。
ルーキーイヤーだった昨季は選手層の厚い流通経済大において、第4節から先発へ定着すると、年間を通じてSBの座を不動のものにした。関東大学リーグ新人賞も獲得したDFは、大学2年目のシーズンに向けて、「去年は新人賞をもらい、自分的に活躍はできた。うぬぼれないように今年も毎試合努力してやっていきたい」と強く前を見据えた。
(取材・文 片岡涼)
●2016年全日本大学選抜特集